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【エコ・ビレッジ通信☆創刊号】EVNews No.1 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

延々と続く草原は地平線がつながり、少し歩けばその向こうに水平線が広がる。フルーリオ(Fleurieu)半島の一角、オーディンガ(Aldinga)地方の海とワイナリーに挟まれたエリアに、オーストラリア最大のエコ・ビレッジ、Aldinga Arts Eco-Villageがあります。

約51000坪のファームと12000坪以上の居住区。目視できる範囲を優に超えています。10年前にエコ・ビレッジ開発が始まったころ、スチュアートはこの地の創始者(風力発電の技術士)とここに住んでいました。縁があって、というよりもスチュアートはここに住むことをもう決めていたのかもしれません。彼の青写真に描かれていた道を彼自身がゆったりと辿り、やがてパートナーを得てこの地に戻ってきたのではないかと思うほどです。

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広大な敷地は、ファーム、共同エリア、そして、住居エリアの大きく三つに分けられます。

1.巨大なファームは、専門の農家さんが入り、収益を得るために野菜やフルーツが育てられます。これは2020年までに到達すべき大プロジェクトとして進行中で、エコ・ビレッジの住人すべての食料を養うとともに、ここでとれた農産物を販売し、エリアの維持費につなげていくそうです。ファーム内には大きなダムとしての池も整備されています。
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2.共同エリアは、各種のフルーツやナッツ類の木、各種ベリー、豆類、ハーブが豊富になっており、ここの居住者は自由に採ってよいことになっています。もちろん、勝手に大量に採るような人は存在しませんので、いつも十分に実がなり、色彩も豊かに景色を彩ります。夏には全員総出で、数百個のアプリコットやアップル、パッションフルーツやアーモンドを収穫します。
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冬の間(雨期)に巨大タンクに貯水された雨水は、濾過されて日々の生活用水として使われます。蛇口から出た水は、またこの敷地内に戻って、大地を潤し、蒸発し、雨となって、また雨水として地におりてくるシステムです。このオーディンガ地方で、これほと下水システムが整っているエリアは他にないそうです。共同エリアにある電灯は、昼に蓄えられたソーラーエネルギーを使って夜に点灯します。
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3.居住区は、A、B、Cのエリアに分けられており、現在D(4つ目)のエリアデザインが進行段階です。

A.居住区の1つ目Aは、土地を買った後、自らもしくは専門の建築家に依頼し建てた家があるエリア。もちろんまだ家が建れられていない芝生のエリアも多数あります。
家はすべて太陽向きに建てることになっており、ソーラーパネルと家庭菜園が必ずつきます。この辺りはどこも基本的に平屋ですが、たまに2階建てを建てている家もあります。アート・エコ・ビレッジというだけあり、想像を働かせたデザインが並びます。建築様式はアドビ建築、ストローベイル(土壁)、木の家、小人や妖精が住んでいそうな家、そして天文学研究所のような家、ソーラーパネルが太陽とともに移動する家、日本風、仏陀が並ぶ家など、とても個性豊かです。
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B.居住区の2つ目Bは、既に建てられている家で、タウンハウスと言われています。10軒ほどあるかと思います。すべて二階建てで、私の目から見ると、日本の長屋のように見えます。家の前後に菜園があります。芝生エリアではよく住人がアフタヌーン・ティを楽しんでいます。


C.居住区の3つ目Cは、私たちが住んでいるエリアで、Seaberryというベリーがたくさんあるエリアなので、シーベリー・ウォークと呼ばれています。家はすべてコッテージタイプで、24軒あります。当初、エコ・ビレッジを見学する人用の宿泊所として建てられたようですが、クオリティの高さにすぐに買い手がついたそうです。3年前に建てられたばかりの太陽方向に建てられた家にはソーラーパネルが設置され、雨水を貯蓄するタンクがあり、家庭菜園がついています。藤棚のあるベンチエリアもあり、エコ・ビレッジの住人だれもが自由に使えるエリアです。

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D.居住区の4つ目Dとして、高齢者の方が住めるユニットを建設する予定です。ドーナツ型で、家が隣通しとなり、中央に広く太陽のあたる公園エリアを造るとのこと。まだ計画段階だそうで、現在はとても見晴らしのいい広大な芝生エリアになっています。
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