SSブログ

人間社会の今むかし【ストレスの正体シリーズ2】 [ストレスの正体]

このブログは、【ストレスの正体】シリーズ1「もう限界!背負うものが多すぎます!」 の続きです。

ストレスは、悲しいこと嬉しいこと苦しいこと許せないこと、どんな事柄がおこっても発生するもので、自我が芽生えた頃から経験しています。心からしたいと思って自然に行動に出たことが、禁止制限されることはしばしば。遠足の日に雨が降って大喜びしたり、泣いて悲しがったりなどは、あなたも私も、子どものときにたくさん経験しました。ストレスは人間が生きる上で必ず存在するものです。成長になくてはならないものと言えるでしょう。それがモチベーションになることもあるし、新しい気づきを与えることもある。今ある人間環境で、自然に発生したものは止めようがありませんし、逆にストレスをなくそうとするならば、それこそがストレスの原因となります。

ストレスとは何なのか、ストレスが発展するとどうなるのか、それを掘り下げまくるシリーズ今日は第二部です。まずは人間社会をタイムマシンでさかのぼってみたいと思います。最初にお伝えしますね、この記事長いです。


*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*

数世代前の暮らしへジャンプ:


今から数世代時代をさかのぼると、人はここまで厳しい社会で生きる存在ではなく、もっとストレスフリーな存在でした。私より上の世代の方々が、「あの頃は貧しかったけど良かったね」と呼ぶ時代でしょう。

道はコンクリート舗装ではなくあぜ道で、子どもたちはじゃれあって歩いたし、車にひかれない代わりに肥だめに落ち、野山を駆け回ってどろんこになり、笑顔で村に帰ってきました。じいちゃんばあちゃんや友達の家族が近くにいて、村全体が大家族のようでした。生んでくれたお母さんと同じように子どもを大事にしてくれるお母さん的存在は一人ではありませんでした。親世代、ジジババ世代、子ども世代、それぞれが横つながりで孤立せず、なおかつタテに繋がる世代が共存し、泣き声の背後に大笑いが聞こえるような大家族でした。学校は大自然の中。刀のさばき方や草花摘みをお手伝いしながら、長老やばあばが知恵を教えてくれました。伝統行事は四季や自然界と私たちの食に密接に関係し、行事を行う毎にそこから大切なことを教えられました。仕事は指示待ちで配分されるものではなく、人間の基本欲求を満たすために自主的に手足頭を動かすことで仲間とともに喜びを共有し、暮らしそのものが仕事でした。戦も、天変地異もありました、愛する者は天へ還り、新しい生命へと巡りました。人と人、人と自然、人と文化の間に在ったのは、文字通り間(ま)。空間そして時間。簡素でオープンだからこそ、つながりのある暮らしでした。

今の日本にもこの暮らが残っていますし、この暮らしをルネッサンスしようという大小の動きは、日本のみならず世界全体でいつも起こっています。お休みごとに、家族や子どもが日本の原風景と言われる「田舎」や里山に浸かれるなんて、なんと貴重なことでしょう!その経験が出来る間は、その時間を大切にしたいですね[ぴかぴか(新しい)]

それでは、この暮らしを知らずに育った私たちは、その時代の子どもと違うのでしょうか...。そうなんです。今の子たちは、加工食品、ストレス、薬剤、長時間学習と労働に堪えうる人間へと進化しました...そんなわけないです。

人間という存在の核は、戦前も今もずっと同じです。産業革命以前、縄文時代から、変わりません。根本的に、私たち人間は、目の前で「今」発生している空間で、それぞれの魂に見合う経験を通して、人を、自然を、そして自分を愛する方法を知りどちらかというと思い出し)、成長する存在です。




近代の都市化をみる:


近代社会は急変しました。衣食住の変化、医療、学校教育、企業や新しい社会の在り方、目に見えるものから見えないものまで、急速に。多数の人は経済を求めて都会に移り住み、おのずと生活環境は狭くなり、食事にかける時間が減り、総菜や菓子などの加工食品を買い、一人で短時間で済ませることが増えました。医食同源がポピュラーになるほど、もはや食と医は切り離され、老いも若きも薬の服用と病院通いが一般的になりました。子どもを身籠れば、20歳までの養育費をざっくり計算。家庭内では核家族、鍵っ子。常に忙しい親のもと、タブレットで早い時代から情報時代っ子。学生と塾生で大忙しでいたら、部活もはじまり、大学受験生を終えたら休む間もなく就活。学校では企業戦士へとスムーズに移行できるようカリキュラムが組まれていたが、疲労募って病と診断されれば、その部分だけ早めに治して元の即戦力に戻らなければ大変なことに。そのうち親となって子世代へ同じ生活を繰り返す、そうでなければ、パラサイトか引きこもり。人と企業とエネルギーが集中する都会の空気はどんどん薄くなるなか、つながりが見えず孤立する心たち。心で思い描いたこと(恐怖であれ幸福であれ)を現実化させる力が我々には備わっていることを、負の側から経験中だから「社会問題」も多く存在します。都市化で起こることです。


たった百年超で激変した環境に、人は息をつく暇もありません。都市部では、肩こり腰痛、頭痛に眼精疲労が穏やかな状態に戻るどころか蓄積されます。浅い呼吸に運動不足と、呼吸器系、心臓への不調が一般的にみられます。急スピードについていけず消化不良の上、保存流通にあう加工食品や嗜好品は、アレルギー含む消化器官系、肝機能の不調をもたらし、複雑化する対外関係、恋愛関係や男女の関係で脳神経や、男女共に生殖器系不調。自ら心を閉ざしてしまう症状は、子ども大人に関らず、社会と心の中から居場所を奪います。たった数世代でこれほどまでに社会のあらゆる部分が急変したのなら、人間全体で悲鳴をあげるのはワケもありません。戦後に日本が急速な復興と発展を遂げ、超人的な目的達成があったことは確かです、が、例のごとくそれは墓場へ持ってゆけません。

この社会発展の裏側にある負は、解消されることなく痛みを伴って次世代へと繰り越されています。この痛みの巨大集合意識的存在は、十分に事足りる豊かさを得たはずの経済先進国の中でも、独特な現象です。人間はお金を得るために働くために生まれてきた、という理解が、一部の社会では呼吸することよりも重要になっている。


*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*


ここで人生ゲームのお話に転換します。が長くなったので、続編『ストレスは人生を見直すきっかけ?【ストレスの正体シリーズ3】』に続きます。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。