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機能性胃腸障害のスピリチュアルな教え(4) [健康]

現在は、身体の声を聴いて食べる術を身につけ、呼吸をするように食事を楽しんでいます。不調と共に生きる術と、より堅実に生きる術は、不調そのものがじっくりと教えてくれました。シリーズ最後の記事は、私が機能性胃腸障害から与えられた教えをスピリチュアルな視点からお伝えしましょう。


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この記事は、機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア/胃腸障害)を癒し、共に生きる方法を書いたシリーズです。ひとつ前の記事は、こちら→機能性胃腸障害と生きる(3)をどうぞ。


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私は特定の食餌法を厳しく守りフォローするつもりはありません。瞑想や呼吸法と同じで、食べることも生活から切り離すのではなく、出来るときに必要なだけすることです。静寂も含め、心・身体・マインドが何を求めているか常に訊ける状態にあることは、とても有効なことです。昨日私の人生を支えてくれたものやことが、今日も全く同じように支えるとは限りません。毎日が違って当然の毎日に気づかされました。

経験と瞑想を通して、良し悪しを超えて、食にまつわるさまざまな過去の印象や記憶もリフレッシュしたのは、癒しに貢献する大きな一歩でした。
例えば、オーガニック・無農薬、バイオダイナミック(=シュタイナー哲学:土壌と空気と動物などすべての生態系に無害だけでなく、後世代々の地球環境と生き物の胎内環境の健全化に取り組む農法)、フリーレインジ(放し飼い・天然もの)など、世間一般に絶対良いという過信を手放して、都度、新しい気持ちで改めてそれらのエネルギーと向き合いました。一度手放したとしても本当に必要なものはまた生まれるため、今現在も上記のものについては積極的に取り入れています。

また、誰かや何かから間接的に届けられる「二次的情報」については、盲目的に信じることは避け、自分の直感(「一次的情報」)を観察しました。今は、これまで以上に直感が強く、直感が人生を導いていることに安心と安定すら感じます。


食べるものを目の前にして何をするか?もちろん
感謝!

目の前に在るものが、ここにたどり着くまでに関わったすべての人とエネルギー、流通、生産に関わった人たちに感謝します。目を閉じて、思いを馳せると、世界中の人たちと場所が、家族や故郷かのように感じられます。そして忘れてはならないすべての資源の源泉=私たちにすべてを与えてくれる母である地球に感謝します。この時点で心いっぱいです。お腹の空腹感や、痛みが、去って行きます。深く呼吸をして、「いただきます」と唱える瞬間に、言霊がすべての精霊へと感謝を伝えます。

祈りを捧げている間に、食べ物の存在が五感を通して、私たちの身体に入ってきます。自然と匂いをかいで、姿と色を愛でている時点で、すでに身体がその食べ物を欲しているかを判断できています。どれだけ採るかも、身体が知っています。マインドがクリアで、心がオープンでいるならば、その身体の声は私たちに届きます。

また、訓練によっては、筋肉反応(キネシオロジー)で判断するのも可能です。「手」から出る氣を使って、食のエネルギーをニュートラルにしたり有効なものへと変換することも、心次第で誰にでも可能です。


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《長野県の養生園のマクロビご飯−三日間の滞在中、私用に特別食をご用意くださいました》



「食べる」と一言でいっても、食自体や食器を選ぶことから始まり、香りを楽しむこと、口に運ぶこと、噛むこと、音を愛でること、唾液を出すこと、飲み込むこと、胃へ運ばれて行くこと、消化すること。。。たくさんのことを経験しています。もしも食べようとすることで苦しみが訪れているのであれば、一度食べることを手放してみますが、通常は食べることは必要ですから、そこに関わるあらゆることに意識を向けてみることです。深い意識で「食べる」ことを実践してみると必要な気づきが訪れるはずです。

食べることを楽しんでみて(もちろん辛いことの方が多かったですが)、それでも数時間から12時間以内に吐き下しがある食べ物については「氣をつける」ようにします(氣を送ったり、氣を「スタンプ」します)。吐き下すことになっても、自分を責めないで、身体がすごく拒否していることを淡々と観察するようにします。


治癒への時間はかかるかもしれませんが、心の本気度数で、今この瞬間からでも変化は訪れます。周りの人は理解できないかもしれません。でも、私が私のことを一番よく知れるのと同様に、あなたの健康について、なによりも強い愛で面倒をみてくれるのは、誰でもなくあなた本人です。己のことをよ〜く理解できるようになると、自分とすべての関係の間にある壁が消えて行き、すべてのことへの理解度がおどろくほど深まるのは、嬉しい好転反応とも呼べるでしょう。


私の食餌法は、素材や味や準備等が好きかどうか(理屈)を完全に超越し、長年の人体実験の上で身体が受け入れられるものだけを採る(吐き下さないものを採る)というだけのもので、先のブログ「機能性胃腸障害の癒し方(2)」でも紹介した通り、食だけでなく身体と心の健康を一心に目指して、新しいことを実践してきました。

主人だけでなく、友人や彼の家族たちに説明しても、周囲のほとんどの人は私の食を理解できずにいる上、説明した上で食事に招かれても食べ(るものが)なくて「相手が私に申し訳ない」ということが続きました。しばらく内に籠ってから、食を囲む社交の場に赴くことや外食をする目的が明確になった後には、食べたい・外食したいという私的欲求や、食生活を人に理解してもらいたい欲求も減り、受け入れられたい、理解されたい、愛されたい、期待する、落胆、などという感情が昇華されていきました。

このプロセスでは、「食」自体が、まるで私の人生をふるいにかけ、私という存在を理解させ(思い出させ)るために必要なものを自然と見せてくれている、私という人生をつくりあげる要素(パーツ)と順に向き合うチャンスを与えてくれている、と感じました。

主人は約一年ほど前から理解を見せてくれはじめ、彼との関係性からもたくさんのことを教わりました。主人や婚姻関係に対する幻想、期待や落胆を一切手放し、国際結婚やパートーシップという概念を超えたところで、このふたつの魂が今、共に在る意味を経験で知っていきました。

次第に、頭脳と行動を駆使してあれこれと行動しなくても、私という存在はすでに受け入れられている。私という存在は最初から自然と、理解され愛されている存在である。そう感じられるようになりました。「相手が(私に)申し訳ない」と感じていることも謙虚に受け止めつつ、自分が「申し訳ない」と感じる背後にある「自己叱責」や「自己非難」も手放していきいました。とても大切なプロセスでした。


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《二人の間はスペースであり、個としての道を歩くようになりました》


去年、ヨガやアーユルヴェーダを極めたような方から続けて食餌内容を訊かれることがありました。
究極のヨギー/アーユルヴェーダ食や、タイ仏教徒の食だとか、厳しいマクロビ食だともいわれ、またあるインドの司祭階級(ブラフマン)の方からは、自分より厳しい食を実践していることで敬意を払われ、「へー、そーなんだ」と感じたことがありました。私はヴィーガンでも単なるベジタリアンでもく、呼称はどうでもよいと思っていましたが、今現在、前よりもだいぶユルくなった私の食はサトヴィック食と呼ばれているようです。ラマナ・マハリシ、ガンディー、シュタイナーも勧めたこの食事です。不治の病も治療できる食事とされます。ご興味があればぜひグーグルしてみてください。


どのようなダイエット(食餌法)を実践するかに関わらず、今いる場所から食と向き合うことは、本当に大切なことです。私もあなたと同じで、食べてなくては生きられないヒトです。だからこそ、食は日々、地球胎内と人間胎内で起こっている課題を私たちに伝えようとしています。

食生活を通して、ライフスタイルと意識が劇的に変化していく中で、私は、こう尋ねられているように感じました。

  「あなたは、与えられた素晴らしい人生で、どう生きようとしているのですか?
    人生の、何に重きを置いて生きていきたいのでしょうか?」


その答えは、新しいライフスタイルを選択する際に浮上してきました。


野菜を育てることは、自然のサイクルと恵みを肌で感じることであり、その行為は、愛を育みます。有機野菜つくりを暮しの一部とすると、人生と環境が少しずつですが居心地のよいものへと変化していきました。

私は、自由に、人生を創造して生きたい。

そうすると、敢えて農薬を投与して作られる作物が存在することの意味がわからず、そのような作物を、買って食べる選択肢は消えました。除草剤(グラフォセイト)と輸入ものの時季外れ野菜は、私の食卓から姿を消しました。


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《春の旬、空豆》


菜園作りをして気づいたのは、太陽と水と愛があれば、栄養価が高い、美味しい時季野菜を育てることは比較的簡単なことでした。野菜だけでなく、心休まったりエネルギーを与えてくれる庭のハーブでお茶を飲むことで、地元では採れないコーヒー(カフェイン)を飲みたい欲求がなくなりました。

菜園がまな板へと直結しているため、梱包も冷蔵庫も保存棚の必要がないので、スーパーに行くことが減少しました。

人間の消化機能が分解できない化学物質を胎内に入れないのと同じように、
地球環境が有機的に生分解できないゴミを出さない暮し方がしたい。

そうして、プラスチックに入った過剰包装の食品などは、我が家からどんどんと消えていきました。

野菜消費量が増えるにつれコンポストが増え、それが目に見えるスピードで土壌をさらに肥沃にしていくことで、土壌の大切さを実践で学びました。そこには微生物がたくさん存在し、神秘ともおもえる力で美味しい野菜作りのために昼夜働いていることを知りました。

食べる(生きる)ことで、どんどん健やかな土壌と身体をつくりたい。

人間の腸内環境と善玉菌の関係が、土壌環境と微生物の関係と同じくするものだとわかってからは、乳酸菌ドリンク自宅でつくることを学びました。我が家からすっかりと消えたソフトドリンクやペットボトル製品でしたが、現在は美味しい乳酸菌ドリンクが欠かさずあります。

エコビレッジからオフグリッド生活、インテンショナル・コミュニティへと移動していても、暮らし方は変わらないどころか、どんどん上手になっていきました。地元のオーガニックやファーマーズ・マーケットに行くと、つながる人とどんどんつながり、つながらないことができなくなる。顔が見える(フードマイルの少ない)農作物や生活必需品を上手に買ったり交換できることが容易くなりました。

作り手のエネルギーを感じたものに囲まれ、心でつながる仲間とよりよい生き方を今ここで実践したい。

そうすると、膨大な時間とエネルギー消費量をともなって、地球の反対側から当然のようにやってきて、大手量販店などに並ぶ石油製品をサポートする(お金を落とす)ことがほとんどなくなりました。


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《採れたての野菜には、土壌と太陽からの栄養素が豊富》


私もぼちぼちとはじめていますが、有機小作農の間では、エアルーム(古代)種を取り戻し、シードバンク(直訳は「種の銀行」)で種を保存することが一般的になっています。地元の気候と土壌に適し、代々と受け継がれて来た古代種は、品種改良された見栄えの良い作物とは比べ物にならないほど、自然な味がし、必要な生命力を与えてくれます。

次世代を考えた種と土壌の在り方を考えながら、野菜作りをしたい

美しすぎるほどに形が揃った野菜には、生命力を感じないだけでなく、自由さや魅力や美を感じないので、農薬添加された作物を買うことは一切なくなりました。

機会があれば積極的に苗木を植えたい

今年は(あと1ヶ月半を残したところで)、約120本のネイティブとフルーツの苗木を植えました。

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完全菜食でいられるのは、ミネラルやビタミンが豊富に含まれた新鮮な有機野菜を食べることで、栄養価が十分足りていると感じているからです。実際に血液検査をしたところ、結果は栄養価はすべて足りているとのことでした。知り合いに一人だけ私と同じ食生活を送っている女性がいるのですが、彼女はドクターから「スーパーヒューマン」と呼ばれているほどです。

自分で採ってこれないものを、食べる必要はないと感じています。例えば、牛を殺して血を流させることは、今やこの心とこの手を持ってはぜったいに出来ません。人間の消費用に生まれ、育てられた生き物を、さあ私が食べるから死になさいと斧をふりあげることはあり得ないでしょう。人に殺傷を頼んでも、動物の身体を食べたいと思いません。しかし、万が一ある生命(動物)が私のところへやってきて、私に頭を垂れて命を捧げてくれるのなら、私は涙をしながらその命をいただくことでしょう。私の判断基準はそれだけです。自分で採ってこれないものは、食べる必要を感じないし、欲しいとも思わないのです。

私が古代人だったなら話しは違うかもしれません。人間が神の領域である森に入り、必要なだけ狩りをし、神に捧げる儀式をした古代には、人は肉を食べる習慣があったのでしょう。でも今は古代ではなく、私は現代人です。人間の食用肉である畜産業のための土地が、地球の土地1/3を占める2016年現在。人間用に消費するための動物を育て、食べ続ける必要があるのかどうかの答えは、私の中では明らかです。


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《アメリカでは、食用肉の家畜と場所確保のために、野生馬や野生狼が”始末”される事態が起こっています》

地球上の同志である動物たちの生命が軽んじられているのは、人間自身の生命が軽んじられていることの鏡であり、地球上の(愛を象徴する色−酸素であり、全生命体の命そのもの)が分刻みで減っているのは、人間の心に緑(愛)の存在が小さくなったかのように見えているからです。マクロである地球生命体は、単に、人間胎内に存在するミクロのユニバース(宇宙)を映し出しているだけです。私たちの心の在り方で、地球の在り方は変わります。

食を通したスピリチュアルな経験は、これまでのあなたの経験を、より深く高次な視点から人間社会を理解させてくれることでしょう。



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《土壌つくりから愛を注いで育ったブロッコリは、地球に膝まずいてキスをしたくなるほど美味》




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☆参考ドコ*目録☆
(*ドキュメンタリー)


[プレゼント]『幸せの経済学』 / 原題:"Economics of Happiness" (2011)
http://shiawaseno.net/[プレゼント]


[プレゼント]原題:"The Farmer and his Prince" (2013) 日本語訳なし

チャールズ皇太子がウェールズのキングになれない理由は、彼自身が有機農業を全面サポートするファーマーであるからだと言われ続けています。皇室レベルでの彼の個人的な取り組みと、水面下で力強く有機農業・研究を支え続ける皇太子の素の姿を描いたドキュメンタリーです。


[プレゼント]カウスピラシー / 原題:"Cowspiracy"←Cow 牛<酪農業界+Conspiracy陰謀の造語 森林破壊、砂漠化、海洋汚染などと同様に、現在まさに分刻みで起こっているが報道されない真実 https://www.youtube.com/watch?v=JTcprWbo9N8


[プレゼント]グリーン・ビューティフル / 原題:"La belle verte" (1996)
暴力、セックス、ホラーのシーンが無いだけでなく、老若男女性別文化を超え誰でも気兼ねなく観れてきわめて心が豊かになれるユーモアな映画。そのため、ロシア、フランス、オーストラリア、日本などの各国で上映またはダウンロードできなくなっておりご迷惑をおかけしております。
(探せば、日本語翻訳版が存在します)
http://www.disclose.tv/action/viewvideo/157826/La_Belle_Verte__The_Green_Beautiful_English_Subtitles/グリーン・ビューティフル


 (以上です♡)

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