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ゴールドコーストへ向けて【オーストラリア大陸9000キロの旅】10 [旅・キャンプ]

オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズを少し中断し、癒しのテーマでシリーズ書いておりました。→→シリーズ全4記事はすでに完結しています→慢性神経胃腸炎の方向けへのスピリチュアルヒーリングよろしければどうぞお立ち寄りくださいませ。


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今日はちょっと観光案内といきましょう。

*マークは記事最下部を参照してください。


シンクロしすぎるオーストラリア9000キロの旅(←前記事)に続いて、次に目指すはゴールドコースト。

そこでアデレードから来る同じく国際結婚した友人夫婦と落ち合い、クイーンズランド州のクリスタルウォーターズ・エコビレッジ*を尋ねる予定です。その後私たちは別れ、私たちは前出のコミュニティに帰り、彼らはウッドフォード・フォークフェスティバル**でクリスマスと新年を迎える予定でした。


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《クリスタルウォーターズはカンガルーのお家でもあります》


クリスタルウォーターズ・エコビレッジは、1988年に設立された世界初のパーマカルチャー・ビレッジです。私たちがしばらく住んだオーディンガ・アーツ・エコビレッジとは、ビレッジレベルと個人レベルで交流があり、親友家族も住んでいるため、訪ねるのを楽しみにしていました。オーストラリア南部と西部で数々のビレッジを手がけてきたエコビレッジの立役者スティーブ・プール氏も、よくクリスタルウォーターズエコビレッジについて話してくれるので(2015年を一緒に暮らし、今もまた一緒に暮らしている!)待ちに待った初クリスタルウォーターズ訪問でした。

カンガルーの大集団の歓迎からはじまったステイですが、これまでお伝えしてきたサステイナブル・リビングの話しとかぶりすぎるため、今回は割愛します。2012年に日本人の方が撮影した動画(日本語字幕つき)をブログ下部に貼付けておきますので、よろしければご参考ください...[カチンコ]


さて、ニューサウスウェールズ州からクイーンズランド州にむけては、風景が変るにつれて、空気感がどんどんと変わっていくのが肌で感じられました。心地よい潮風の中に湿度があり、気温が少しずつ高くなって、亜熱帯へと近づいているのがわかります。実際に森の中を歩いていても、気温と湿度感の違いは歴然。シダの森を抜けて標高があがると、少し向こう側はもう東海岸の海。海を眺めながら丘を越えてまた森に入ると、しばらく緑が続いていきます。

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ゴールドコーストまでの北上中で、いくつか印象深かった街を紹介をいたしましょう。


 ↓


★リズモア★

二本のメインストリートが並行に通っていて、おしゃれで個性的でこじんまりとした町。小さいながらもかなり品揃えの良いオーガニックショップやカフェが数軒あり、有機野菜が手に入らないことも多いオーストラリアの小さな町で、これは嬉しい驚きでした。アンティークのお店がかなり多く、サイクリストが多いのか自転車オブジェがたくさん見うけられました。意識の高いアーティスとさんがたくさん住んでいるとのことで、とてもセンスのよい町並みです。東海岸は物価が高いことでも知られますが、この町ではまだそこまで高くなくて、住みやすそうな印象。

もちろんオプショップ***も比例しておしゃれで、リズモア(とクイーンズランド州のマレニー)のオプショップは、品質と品揃え、個性と価格が他とは良い意味で異質で、選りすぐって購入したスカートとカーディガンは、今も大のお気に入りです。


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《久しぶりの新鮮バジルにトリップ@リズモアのオーガニック・マーケット》


  ↓ 


★ニンビン★  

一本のメインストリートを中心に、こじんまりと広がる町。オーガニックカフェや環境センターがありながらも、かつてダークだった時代の雰囲気もほんの少しだけ残っています。現在はヘルシーなハーブのメッカ。


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《ニンビンのメインストリート》


ショーグラウンド****で出会った無口で紳士なおじさんは、キャラバン(モーターホーム)で犬と2人暮らし。息子さんが先に逝ってしまった後、奥さんも旅立ったことを、数日過ごしてから話してくれました。スチュアートも名前を聞いたことがある名の知れたヒーラーでしたが、もう施術はしていないとのこと。私の身体のこと話すと、無償でセッションをしてくれた上に、スチュアートに技術を伝授してくれました。

私たちのニンビン出発が迫ったある日、ちょっとお願いがあると彼から。「家族が旅立ってから、誰も招き入れたこともない僕の神聖な家(=キャラバン)を、どうか掃除してくれないかな」と。「あなたはここを、あなたはそこを」、といつもの丁寧な言葉遣いで的確に指示され、手渡された報酬は300ドル。オーストラリアの感覚でいうと、キャラバンの掃除でこれは破格です。私たちには、彼がお金以上のものを私たちと交換しようとしていることがわかり、この仕事を快く引き受けました。とても汚れたキャラバンでしたが、二人で一所懸命ピカピカに磨きました。掃除の最中はどこかへいってしまったおじさんでしたが、終わる頃に戻って来て、「有り難う」と言ってキャラバンを眺めていました。でも本当は涙を隠すためなのがわかり、私たちは静かにその場を去りました。翌朝、私たちが出発するまえにさよならを言いに出掛けると、彼のキャラバンはもうそこにありませんでした。


  ↓


★マラムビンビー★ 通称マラム

  
オーストラリア最大のオルタティブな町、バイロンベイから車で近く、それでいてバイロンほど混んでいないため、とても暮らしやすい町です。週末にはヒッピー・クラフトマーケットや、ファーマーズ・マーケットが開催され、とても賑やかになります。オーガニックカフェやレストラン、グロサー(食品店)などが豊富で、なんといってもオーガニックの専門店『サントス』があるため、マラムは私がオーストラリアで大好きなトップ3にはいる町です(←あくまでも町です。私は村が好き)。北へ向かう途中に一度、そしてそこで出会って一緒に木を植えた仲間と再会するため、南下する途中にも再度立ち寄りました。

下部の写真は、コミュニティーガーデンに向かう手前から撮った写真。黄色い看板右側にある一本道を抜けると、マラム最大のコミュニティーガーデンが広がっています。3つある看板の一番下に書かれた "ONE LANE"の文字が見えますか?


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LANEの 前にP、後にT と「落書き」がされ、 PLANETになっています。
"PLANET"は「ひとつの惑星」。マラムっぽいです。


アデレードの心友であり、一緒に有機畑で働いたパーマカルチャリストのジェイは、ここのコミュニティ・ガーデンの立ち上げに参加していたと言います。彼女がつくる有機土壌からたわわと成る有機野菜は身体の根底から生命力がわきあがるような美味。彼女のガーデンがあるならば...ますます好きになる要素ばかりのマラムでした。

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《母なる地球に愛されるジェイ。今はハワイでお仕事拡げています》


 ↓


★オーシャン・ショア★  
 


海沿いの小さな村。小さな島に辿り着いたような雰囲気で、サーファーが通うオーガニックカフェが一軒あるだけ。ここを訪ねた理由は、持病のギックリ腰がマラムで出てしまった際に、ご縁で繋がったある女性を訪ねるためでした。彼女はサイキックヒーラーで、彼女自身の難病を治す途中でサイキックな能力をつけ、すでに自分自身を癒したので、現在は活動的に人を癒しています。見た目で人は判断できるものではありませんが、彼女の簡素な暮しぶりや言葉遣いは魔女そのものというか...。魔法マントラを唱えながら、各部の痛みの原因を取り除いていきました。キャンパーバンで寝起きする中で、辛いレベル腰痛が消えはじめたのはここからでした。


  ↓

★ゴールドコースト★  

ゴールドコーストの有名な海沿いのビル群が見えてきました(文明社会だ!)[ぴかぴか(新しい)]

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夜9時になっても賑やかなゴールドコーストの、一角にあるオーガニックのピッツェリアで久しぶりに友達夫婦と再会しました。旅行中に合流し、数日だけでも時間を過ごせるのをお互い楽しみにしていました。が、私たちがミュージックフェスのフルチケットを購入したことは、まだ伝えていません。


実は、彼らも私たちに明かすべき話を持ってきていました。彼らが南オーストラリア州で企画&主催運営している革新的なグリーンライト・オーガニック・マーケット*を、翌年の4月から半年運営して欲しいというラブコールです。

この時点で、私は大きくノー!を主張。なぜなら、私はすでに出会った前出のコミュニティに住む予定だったからです。年が明けてからも毎月熱烈なラブコールが送られ、私は最後までノーと主張したもののスチュアートがYESと言ったため、最後までノーと叫び続けた私は、この日から4ヶ月後にキャンパーバンの助手席に乗ってアデレードへ帰ってくる運びとなったわけです。そう、それから半年間は私たちが主催者となりさらにネットワークを拡げ、今月(2016年11月)より、グリーンライト・オーガニック・マーケット」へと名称が変わり、隔週から毎週末開催となっています!

詳しくはこちら→写真で見るグリーンライト・エコ・マーケットをどうぞ。


まぁしかしこのときは4ヶ月後のことなどつゆ知らず。
私たちはゴールドコーストから、クリスタルウォーターズ → グラスマウンテンへと向かい、


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《グラスマウンテンを借景?売家の庭から撮影》


→ マレニー経由で → ウッドフォードへと到着。



フォークフェスティバルの開場一日前(チケットは別で購入)に到着し、キャンプエリアに我々の「家」を設置し、夢のミュージックフェスを楽しむ準備が完了。

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《2015年末を過ごした「家」》

プログラムはチラシではなく、雑誌。雑誌を片手に、私たちはそれぞれ興味のあるプログラムを見つけて、予定を組んでいきました。私はというと、朝起きてヨガと瞑想、ゆっくりご飯食べて、日中にシャワーを浴びて、、、キャンプエリアも会場もかなり混雑しているけれど、私の時間はいつもどおりゆっくりでした。唯、ひと演目だけ観たいと感じたのがありました。スペインからやって来たフラメンコ・セビジャーナスのパフォーマー。

最大ステージでフラメンコのパフォーマンスがある日。心も身体もワクワクしながら会場に向かいました。そう、このフェスティバルを最後の最期まで楽しむつもりだったのですよ。意気揚々と出かけたこの日、、、、。



"Life is what happens while you’re busy making other plans."

(人生とは、何か別のことを夢中で考えているときに、起こるもの)


ジョン・レノン





次の記事《オーストラリア大陸9000キロの旅11》へと続きます。





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*参照

*クリスタルウォーターズ・エコビレッジ
(4年前の動画)
 パーマカルチャーの基本コンセプト紹介
 2015年末現在、カフェの運営は休止中
 キャンプエリアは快適に利用できるよう撮影当時からより改善されています






**ウッドフォード・フォークフェスティバル
12月27日から1月1日まで続くオーストラリア最大規模の野外ミュージックフェス。1987年に始まって以来、毎年規模は拡大中。来場者は13万人を超え、世界中から集まるパフォーマーの総数は2000名以上。ミュージシャン、コメディアン、アーティスと、チベットのお坊さん、サーカス団など。日本や南米からもパフォーマーがやってくる。
敷地総エリア250ヘクタール(毎年拡大中)に、フェスティバル用のステージと、来場者・パフォーマー・出店者用のキャンプエリアが設置される。膨大な数のボランティア運営者により、会場内にカフェ、レストラン、バー、各種ショップ、ヒーリングサロン、子どもステージなどが設置される。また、ディジュリドゥ作りなどのクラフトづくりや、会場全体12万人とリアルカードゲームができるなど、遊びの天才が集まる。

会場外のキャンプエリアには、トイレ、シャワー、カフェなどが設置され、一週間通して滞在するキャンパーはここで暮らす。ウッドフォードのリピーターは、大型車にトレイラーを牽引させ、ダイニングセット、ソファ、キッチン一式、デコレーション、ガレージまで設置する強者。しかも強者ぞろい。12月25日からキャンプ場が開場し(私たちも25日にキャンプ場イン)、数万台の車が列をならべ会場にはいり、場所確保に走った後、驚くほどの速さでキャンプを設置する光景は見物。

オフィシャルウェブサイトはこちらをクリック[音楽]


***オプショップ
オプショップは、オーストラリアの市町村で平均的に数店舗ある、ブティック感覚の中古よろずや店です。洋服、おもちゃ、本、リネン、小物、家具、宝石類、なんでも売っていて、教会や慈善団体によるボランティアで運営されています。スタッフが持ち込む菜園野菜や果物などが無料で配られることもあります。ご参考までに、今住んでいるオーディンガには、四店舗ほどあり、知人のほとんどはオプショップで買い物をします。もちろん、要らなくなったものはオプショップに「寄付」することができます。かつて自分が持っていた洋服が、今は誰かが着ていることもしばしばです。


****ショーグラウンド
各都市に必ずある野外の祭事場。マーケットやサーカスなどが大規模な祭事ができるグラウンドで、オーヴァル(オーストラリアフットボール場)やクリケットグラウンドがあることが多く、プールや農場がある所も。祭事がない際には、モーターホームでの旅行者やキャンパーたちに解放されることが多く、有料にて宿泊することが可能です。




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