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ヒーリングの嵐がくる【オーストラリア大陸9000キロの旅】11 [旅・キャンプ]

(この記事は、オーストラリア大陸9000キロの旅10の続きです)

フラメンコ団は、300名を超える観衆の前で素晴らしい演目を披露していました。フラメンコの他にも、アンダルシア民謡のセビジャーナスやボディ&ボイス・パーカッションを披露し、私たちの目を魅了しました。


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《参考》フラメンコ

フラメンコの由来は、インドからイスラム色濃いアンダルシアに流れて来たロマイ(ジプシー)といわれており、バイラ(踊り)の善し悪しは技術だけではなく、その文化や歴史背景にある表現や信念などすべてが醸し出すオンドゥーラ(奥深さが)だと言われています。そして、忘れてならないのがドゥエンデ(神がかり)。

私の目が釘付けになったのは、舞台袖で手話通訳をしている方でした。彼女は、カンタオール(男性の歌い手)の歌詞を手話で翻訳しながら、同時に複数のバイラオーラの表現を、歌と体全体を使って彼女一人で翻訳しているのです。フラメンコで、神が降臨してまるで魔力がかかったような表現ができる稀なパフォーマンスをドゥエンデと言いますが、まさにドゥエンデそのものでした。


観衆の中に、一人だけ踊っている女性がいました。彼女はフラメンコの本場アンダルシア出身。セビジャーナスを踊って育ったということで、私が興味津々で話しを聞いていると、演目後にダンスを教えてくれるというので、広場がへ移動しました。

と、そこで友達発見。

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アクロバットヨガで持ち上げられている女性は、同じく南オーストラリアからやってきた友達シルヴィア。彼女もここにいるとは知らずに、嬉しい再会。彼女は数日前からはじめたアクロヨガをインストラクターと練習していました。

シルヴィアはイタリア出身でスペイン語がペラペラで、このアクロバット君もスペイン語ペラ。私たちの共通語は自然とスペイン語になっていました。中米の国グアテマラの話を始めると、私たちの背後でさっきから様子を伺っていた男性が、待ちきれないとばかりに会話に入ってきました。しばらくスペイン語で話したあと、ようやく共通語が英語だとわかり(笑)、会話は英語に。


グアテマラのサンマルコスはスチュアートの心の故郷で、三度訪れたうちの一度は90日を静寂の中で過ごしました。途中から会話に参加した彼にとってもグアテマラは魂の故郷で、自然森林保護のために土地も購入していました。二人は異なる時期に同じリトリートセンターで過ごしていたことをすぐ知り、またそこに滞在したことのあるオーストラリア人に会ったのははじめてだと、大喜びでブラザー!(ブラボー!)と叫び合っていました。


彼の名はダン。
北西オーストラリアの制圧されたアボリジニの聖地にて、大地と人々の魂を癒すヒーラーです。

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ここで、ダンとスチュアートと私はグループを離れ、ウッドフォード・フェスティバルを私たちの方法で楽しみました。突然、静かな雨粒がおちてきたり、不思議な風が舞い上がったり、探していたクリスタルが見つかったりと、夢のような時間が過ぎて行きました。

そこで、です。ダンがこう言うのです。「あと数日すると、ペルーからシャーマンが来る。ここから北へ1時間ほど走った場所にあるアボリジニの長老の敷地で、1月1日から鎮魂のセレモニーが開催されるよ。告知はされていないが、詳細がわかったら連絡する。」




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映画マトリックスのような緑ドットのスローモーションで、
キャンパーバンで旅に出ると決めた時と、シドニーで受けたヴィジョンが、つながった...



数日後、ダンからメッセージを着信。

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  セレモニーの場所は、夢で直接受取るといい。 
  マレニーの西にあるニューススタンドで、 
  1月1日11時に会おう。 



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「ドリームタイム」と呼ばれる、睡眠中に意識的にみる夢(意識層)でつながるヒーラーは、オーストラリアにはたくさんいます。アボリジニたちは、ドリームラインの上に、ソングラインをひいて、夢を紡いで自然と共存して何万年前から暮らしていました。白人入植後に起こった引裂かれた人々の心と大地のソングラインをつなげるために「夢」で共働しているヒーラーのダンですが、、。Ok, 誰でも招かれるような類いの儀式じゃないことがここで確実にわかりました。




1月1日当日、11時になっても、私たちはセレモニーの場所も何の情報も得ていませんでした。ただ、ニューススタンドは見つけましたが、ダンはいません。携帯電話も圏外です。私は、キャンパーバンの開けられる窓とドアすべてを開けっ放しにし、瞑想をはじめました。「私の人生において、高次の目的に沿うものであるならば、どうかそれを達成させてください。私はオープンです!」 




それから30分もせず、ほとんど誰もいない場所に、こつ然とアボリジニの男性がこちらの方向へまっすぐ向かってくるではありませんか。彼だ、彼だ、と私の心が飛び跳ねる隣で、スチュアートはいつものゆるトークをはじめました。




スチュ:"G'day, mate. What's up, mate?"

彼:  やあ。こんなところで何をしてるんだい?

スチュ:アボリジニの長老の家に、ペルーからシャーマンが来るときいて、、

彼:  ああ、それは僕の兄の家だよ。今行く途中だから、Follow me(ついておいで)。




こうして、私たちは先導されて、アンクル・ウィルンガ*の敷地につきました。そこには、地球の歴史と同じほどの叡智を持つことで知られる、長老衆の中でも大御所長老であるアンティー・ミニー*の姿も在りました。一度ハグするだけで宇宙が広がるような、インドの聖人アンマのようなすごいアボリジニたちがそろいも揃っている...

私たち、すごい儀式に呼ばれちゃったみたい。
天の采配は、蓋をあけるまでも、蓋をあけても、驚くことばかり。



*アンクル、アンティー
アボリジニの長老の名前は、アンクル(おじさん)やアンティー(おばさん)と敬称をつけて呼ぶことが通常です。アンクルとアンティーの間では、ブラザーとシスターと呼び合います。




さあ、次は2016年1月1日の記事《自然界のエレメント×魂の癒し》。なんと今日からちょうど365日前!


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