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ゴールドコーストへ向けて【オーストラリア大陸9000キロの旅】10 [旅・キャンプ]

オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズを少し中断し、癒しのテーマでシリーズ書いておりました。→→シリーズ全4記事はすでに完結しています→慢性神経胃腸炎の方向けへのスピリチュアルヒーリングよろしければどうぞお立ち寄りくださいませ。


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今日はちょっと観光案内といきましょう。

*マークは記事最下部を参照してください。


シンクロしすぎるオーストラリア9000キロの旅(←前記事)に続いて、次に目指すはゴールドコースト。

そこでアデレードから来る同じく国際結婚した友人夫婦と落ち合い、クイーンズランド州のクリスタルウォーターズ・エコビレッジ*を尋ねる予定です。その後私たちは別れ、私たちは前出のコミュニティに帰り、彼らはウッドフォード・フォークフェスティバル**でクリスマスと新年を迎える予定でした。


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《クリスタルウォーターズはカンガルーのお家でもあります》


クリスタルウォーターズ・エコビレッジは、1988年に設立された世界初のパーマカルチャー・ビレッジです。私たちがしばらく住んだオーディンガ・アーツ・エコビレッジとは、ビレッジレベルと個人レベルで交流があり、親友家族も住んでいるため、訪ねるのを楽しみにしていました。オーストラリア南部と西部で数々のビレッジを手がけてきたエコビレッジの立役者スティーブ・プール氏も、よくクリスタルウォーターズエコビレッジについて話してくれるので(2015年を一緒に暮らし、今もまた一緒に暮らしている!)待ちに待った初クリスタルウォーターズ訪問でした。

カンガルーの大集団の歓迎からはじまったステイですが、これまでお伝えしてきたサステイナブル・リビングの話しとかぶりすぎるため、今回は割愛します。2012年に日本人の方が撮影した動画(日本語字幕つき)をブログ下部に貼付けておきますので、よろしければご参考ください...[カチンコ]


さて、ニューサウスウェールズ州からクイーンズランド州にむけては、風景が変るにつれて、空気感がどんどんと変わっていくのが肌で感じられました。心地よい潮風の中に湿度があり、気温が少しずつ高くなって、亜熱帯へと近づいているのがわかります。実際に森の中を歩いていても、気温と湿度感の違いは歴然。シダの森を抜けて標高があがると、少し向こう側はもう東海岸の海。海を眺めながら丘を越えてまた森に入ると、しばらく緑が続いていきます。

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ゴールドコーストまでの北上中で、いくつか印象深かった街を紹介をいたしましょう。


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★リズモア★

二本のメインストリートが並行に通っていて、おしゃれで個性的でこじんまりとした町。小さいながらもかなり品揃えの良いオーガニックショップやカフェが数軒あり、有機野菜が手に入らないことも多いオーストラリアの小さな町で、これは嬉しい驚きでした。アンティークのお店がかなり多く、サイクリストが多いのか自転車オブジェがたくさん見うけられました。意識の高いアーティスとさんがたくさん住んでいるとのことで、とてもセンスのよい町並みです。東海岸は物価が高いことでも知られますが、この町ではまだそこまで高くなくて、住みやすそうな印象。

もちろんオプショップ***も比例しておしゃれで、リズモア(とクイーンズランド州のマレニー)のオプショップは、品質と品揃え、個性と価格が他とは良い意味で異質で、選りすぐって購入したスカートとカーディガンは、今も大のお気に入りです。


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《久しぶりの新鮮バジルにトリップ@リズモアのオーガニック・マーケット》


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★ニンビン★  

一本のメインストリートを中心に、こじんまりと広がる町。オーガニックカフェや環境センターがありながらも、かつてダークだった時代の雰囲気もほんの少しだけ残っています。現在はヘルシーなハーブのメッカ。


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《ニンビンのメインストリート》


ショーグラウンド****で出会った無口で紳士なおじさんは、キャラバン(モーターホーム)で犬と2人暮らし。息子さんが先に逝ってしまった後、奥さんも旅立ったことを、数日過ごしてから話してくれました。スチュアートも名前を聞いたことがある名の知れたヒーラーでしたが、もう施術はしていないとのこと。私の身体のこと話すと、無償でセッションをしてくれた上に、スチュアートに技術を伝授してくれました。

私たちのニンビン出発が迫ったある日、ちょっとお願いがあると彼から。「家族が旅立ってから、誰も招き入れたこともない僕の神聖な家(=キャラバン)を、どうか掃除してくれないかな」と。「あなたはここを、あなたはそこを」、といつもの丁寧な言葉遣いで的確に指示され、手渡された報酬は300ドル。オーストラリアの感覚でいうと、キャラバンの掃除でこれは破格です。私たちには、彼がお金以上のものを私たちと交換しようとしていることがわかり、この仕事を快く引き受けました。とても汚れたキャラバンでしたが、二人で一所懸命ピカピカに磨きました。掃除の最中はどこかへいってしまったおじさんでしたが、終わる頃に戻って来て、「有り難う」と言ってキャラバンを眺めていました。でも本当は涙を隠すためなのがわかり、私たちは静かにその場を去りました。翌朝、私たちが出発するまえにさよならを言いに出掛けると、彼のキャラバンはもうそこにありませんでした。


  ↓


★マラムビンビー★ 通称マラム

  
オーストラリア最大のオルタティブな町、バイロンベイから車で近く、それでいてバイロンほど混んでいないため、とても暮らしやすい町です。週末にはヒッピー・クラフトマーケットや、ファーマーズ・マーケットが開催され、とても賑やかになります。オーガニックカフェやレストラン、グロサー(食品店)などが豊富で、なんといってもオーガニックの専門店『サントス』があるため、マラムは私がオーストラリアで大好きなトップ3にはいる町です(←あくまでも町です。私は村が好き)。北へ向かう途中に一度、そしてそこで出会って一緒に木を植えた仲間と再会するため、南下する途中にも再度立ち寄りました。

下部の写真は、コミュニティーガーデンに向かう手前から撮った写真。黄色い看板右側にある一本道を抜けると、マラム最大のコミュニティーガーデンが広がっています。3つある看板の一番下に書かれた "ONE LANE"の文字が見えますか?


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LANEの 前にP、後にT と「落書き」がされ、 PLANETになっています。
"PLANET"は「ひとつの惑星」。マラムっぽいです。


アデレードの心友であり、一緒に有機畑で働いたパーマカルチャリストのジェイは、ここのコミュニティ・ガーデンの立ち上げに参加していたと言います。彼女がつくる有機土壌からたわわと成る有機野菜は身体の根底から生命力がわきあがるような美味。彼女のガーデンがあるならば...ますます好きになる要素ばかりのマラムでした。

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《母なる地球に愛されるジェイ。今はハワイでお仕事拡げています》


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★オーシャン・ショア★  
 


海沿いの小さな村。小さな島に辿り着いたような雰囲気で、サーファーが通うオーガニックカフェが一軒あるだけ。ここを訪ねた理由は、持病のギックリ腰がマラムで出てしまった際に、ご縁で繋がったある女性を訪ねるためでした。彼女はサイキックヒーラーで、彼女自身の難病を治す途中でサイキックな能力をつけ、すでに自分自身を癒したので、現在は活動的に人を癒しています。見た目で人は判断できるものではありませんが、彼女の簡素な暮しぶりや言葉遣いは魔女そのものというか...。魔法マントラを唱えながら、各部の痛みの原因を取り除いていきました。キャンパーバンで寝起きする中で、辛いレベル腰痛が消えはじめたのはここからでした。


  ↓

★ゴールドコースト★  

ゴールドコーストの有名な海沿いのビル群が見えてきました(文明社会だ!)[ぴかぴか(新しい)]

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夜9時になっても賑やかなゴールドコーストの、一角にあるオーガニックのピッツェリアで久しぶりに友達夫婦と再会しました。旅行中に合流し、数日だけでも時間を過ごせるのをお互い楽しみにしていました。が、私たちがミュージックフェスのフルチケットを購入したことは、まだ伝えていません。


実は、彼らも私たちに明かすべき話を持ってきていました。彼らが南オーストラリア州で企画&主催運営している革新的なグリーンライト・オーガニック・マーケット*を、翌年の4月から半年運営して欲しいというラブコールです。

この時点で、私は大きくノー!を主張。なぜなら、私はすでに出会った前出のコミュニティに住む予定だったからです。年が明けてからも毎月熱烈なラブコールが送られ、私は最後までノーと主張したもののスチュアートがYESと言ったため、最後までノーと叫び続けた私は、この日から4ヶ月後にキャンパーバンの助手席に乗ってアデレードへ帰ってくる運びとなったわけです。そう、それから半年間は私たちが主催者となりさらにネットワークを拡げ、今月(2016年11月)より、グリーンライト・オーガニック・マーケット」へと名称が変わり、隔週から毎週末開催となっています!

詳しくはこちら→写真で見るグリーンライト・エコ・マーケットをどうぞ。


まぁしかしこのときは4ヶ月後のことなどつゆ知らず。
私たちはゴールドコーストから、クリスタルウォーターズ → グラスマウンテンへと向かい、


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《グラスマウンテンを借景?売家の庭から撮影》


→ マレニー経由で → ウッドフォードへと到着。



フォークフェスティバルの開場一日前(チケットは別で購入)に到着し、キャンプエリアに我々の「家」を設置し、夢のミュージックフェスを楽しむ準備が完了。

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《2015年末を過ごした「家」》

プログラムはチラシではなく、雑誌。雑誌を片手に、私たちはそれぞれ興味のあるプログラムを見つけて、予定を組んでいきました。私はというと、朝起きてヨガと瞑想、ゆっくりご飯食べて、日中にシャワーを浴びて、、、キャンプエリアも会場もかなり混雑しているけれど、私の時間はいつもどおりゆっくりでした。唯、ひと演目だけ観たいと感じたのがありました。スペインからやって来たフラメンコ・セビジャーナスのパフォーマー。

最大ステージでフラメンコのパフォーマンスがある日。心も身体もワクワクしながら会場に向かいました。そう、このフェスティバルを最後の最期まで楽しむつもりだったのですよ。意気揚々と出かけたこの日、、、、。



"Life is what happens while you’re busy making other plans."

(人生とは、何か別のことを夢中で考えているときに、起こるもの)


ジョン・レノン





次の記事《オーストラリア大陸9000キロの旅11》へと続きます。





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*参照

*クリスタルウォーターズ・エコビレッジ
(4年前の動画)
 パーマカルチャーの基本コンセプト紹介
 2015年末現在、カフェの運営は休止中
 キャンプエリアは快適に利用できるよう撮影当時からより改善されています






**ウッドフォード・フォークフェスティバル
12月27日から1月1日まで続くオーストラリア最大規模の野外ミュージックフェス。1987年に始まって以来、毎年規模は拡大中。来場者は13万人を超え、世界中から集まるパフォーマーの総数は2000名以上。ミュージシャン、コメディアン、アーティスと、チベットのお坊さん、サーカス団など。日本や南米からもパフォーマーがやってくる。
敷地総エリア250ヘクタール(毎年拡大中)に、フェスティバル用のステージと、来場者・パフォーマー・出店者用のキャンプエリアが設置される。膨大な数のボランティア運営者により、会場内にカフェ、レストラン、バー、各種ショップ、ヒーリングサロン、子どもステージなどが設置される。また、ディジュリドゥ作りなどのクラフトづくりや、会場全体12万人とリアルカードゲームができるなど、遊びの天才が集まる。

会場外のキャンプエリアには、トイレ、シャワー、カフェなどが設置され、一週間通して滞在するキャンパーはここで暮らす。ウッドフォードのリピーターは、大型車にトレイラーを牽引させ、ダイニングセット、ソファ、キッチン一式、デコレーション、ガレージまで設置する強者。しかも強者ぞろい。12月25日からキャンプ場が開場し(私たちも25日にキャンプ場イン)、数万台の車が列をならべ会場にはいり、場所確保に走った後、驚くほどの速さでキャンプを設置する光景は見物。

オフィシャルウェブサイトはこちらをクリック[音楽]


***オプショップ
オプショップは、オーストラリアの市町村で平均的に数店舗ある、ブティック感覚の中古よろずや店です。洋服、おもちゃ、本、リネン、小物、家具、宝石類、なんでも売っていて、教会や慈善団体によるボランティアで運営されています。スタッフが持ち込む菜園野菜や果物などが無料で配られることもあります。ご参考までに、今住んでいるオーディンガには、四店舗ほどあり、知人のほとんどはオプショップで買い物をします。もちろん、要らなくなったものはオプショップに「寄付」することができます。かつて自分が持っていた洋服が、今は誰かが着ていることもしばしばです。


****ショーグラウンド
各都市に必ずある野外の祭事場。マーケットやサーカスなどが大規模な祭事ができるグラウンドで、オーヴァル(オーストラリアフットボール場)やクリケットグラウンドがあることが多く、プールや農場がある所も。祭事がない際には、モーターホームでの旅行者やキャンパーたちに解放されることが多く、有料にて宿泊することが可能です。




機能性胃腸障害のスピリチュアルな教え(4) [健康]

現在は、身体の声を聴いて食べる術を身につけ、呼吸をするように食事を楽しんでいます。不調と共に生きる術と、より堅実に生きる術は、不調そのものがじっくりと教えてくれました。シリーズ最後の記事は、私が機能性胃腸障害から与えられた教えをスピリチュアルな視点からお伝えしましょう。


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この記事は、機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア/胃腸障害)を癒し、共に生きる方法を書いたシリーズです。ひとつ前の記事は、こちら→機能性胃腸障害と生きる(3)をどうぞ。


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私は特定の食餌法を厳しく守りフォローするつもりはありません。瞑想や呼吸法と同じで、食べることも生活から切り離すのではなく、出来るときに必要なだけすることです。静寂も含め、心・身体・マインドが何を求めているか常に訊ける状態にあることは、とても有効なことです。昨日私の人生を支えてくれたものやことが、今日も全く同じように支えるとは限りません。毎日が違って当然の毎日に気づかされました。

経験と瞑想を通して、良し悪しを超えて、食にまつわるさまざまな過去の印象や記憶もリフレッシュしたのは、癒しに貢献する大きな一歩でした。
例えば、オーガニック・無農薬、バイオダイナミック(=シュタイナー哲学:土壌と空気と動物などすべての生態系に無害だけでなく、後世代々の地球環境と生き物の胎内環境の健全化に取り組む農法)、フリーレインジ(放し飼い・天然もの)など、世間一般に絶対良いという過信を手放して、都度、新しい気持ちで改めてそれらのエネルギーと向き合いました。一度手放したとしても本当に必要なものはまた生まれるため、今現在も上記のものについては積極的に取り入れています。

また、誰かや何かから間接的に届けられる「二次的情報」については、盲目的に信じることは避け、自分の直感(「一次的情報」)を観察しました。今は、これまで以上に直感が強く、直感が人生を導いていることに安心と安定すら感じます。


食べるものを目の前にして何をするか?もちろん
感謝!

目の前に在るものが、ここにたどり着くまでに関わったすべての人とエネルギー、流通、生産に関わった人たちに感謝します。目を閉じて、思いを馳せると、世界中の人たちと場所が、家族や故郷かのように感じられます。そして忘れてはならないすべての資源の源泉=私たちにすべてを与えてくれる母である地球に感謝します。この時点で心いっぱいです。お腹の空腹感や、痛みが、去って行きます。深く呼吸をして、「いただきます」と唱える瞬間に、言霊がすべての精霊へと感謝を伝えます。

祈りを捧げている間に、食べ物の存在が五感を通して、私たちの身体に入ってきます。自然と匂いをかいで、姿と色を愛でている時点で、すでに身体がその食べ物を欲しているかを判断できています。どれだけ採るかも、身体が知っています。マインドがクリアで、心がオープンでいるならば、その身体の声は私たちに届きます。

また、訓練によっては、筋肉反応(キネシオロジー)で判断するのも可能です。「手」から出る氣を使って、食のエネルギーをニュートラルにしたり有効なものへと変換することも、心次第で誰にでも可能です。


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《長野県の養生園のマクロビご飯−三日間の滞在中、私用に特別食をご用意くださいました》



「食べる」と一言でいっても、食自体や食器を選ぶことから始まり、香りを楽しむこと、口に運ぶこと、噛むこと、音を愛でること、唾液を出すこと、飲み込むこと、胃へ運ばれて行くこと、消化すること。。。たくさんのことを経験しています。もしも食べようとすることで苦しみが訪れているのであれば、一度食べることを手放してみますが、通常は食べることは必要ですから、そこに関わるあらゆることに意識を向けてみることです。深い意識で「食べる」ことを実践してみると必要な気づきが訪れるはずです。

食べることを楽しんでみて(もちろん辛いことの方が多かったですが)、それでも数時間から12時間以内に吐き下しがある食べ物については「氣をつける」ようにします(氣を送ったり、氣を「スタンプ」します)。吐き下すことになっても、自分を責めないで、身体がすごく拒否していることを淡々と観察するようにします。


治癒への時間はかかるかもしれませんが、心の本気度数で、今この瞬間からでも変化は訪れます。周りの人は理解できないかもしれません。でも、私が私のことを一番よく知れるのと同様に、あなたの健康について、なによりも強い愛で面倒をみてくれるのは、誰でもなくあなた本人です。己のことをよ〜く理解できるようになると、自分とすべての関係の間にある壁が消えて行き、すべてのことへの理解度がおどろくほど深まるのは、嬉しい好転反応とも呼べるでしょう。


私の食餌法は、素材や味や準備等が好きかどうか(理屈)を完全に超越し、長年の人体実験の上で身体が受け入れられるものだけを採る(吐き下さないものを採る)というだけのもので、先のブログ「機能性胃腸障害の癒し方(2)」でも紹介した通り、食だけでなく身体と心の健康を一心に目指して、新しいことを実践してきました。

主人だけでなく、友人や彼の家族たちに説明しても、周囲のほとんどの人は私の食を理解できずにいる上、説明した上で食事に招かれても食べ(るものが)なくて「相手が私に申し訳ない」ということが続きました。しばらく内に籠ってから、食を囲む社交の場に赴くことや外食をする目的が明確になった後には、食べたい・外食したいという私的欲求や、食生活を人に理解してもらいたい欲求も減り、受け入れられたい、理解されたい、愛されたい、期待する、落胆、などという感情が昇華されていきました。

このプロセスでは、「食」自体が、まるで私の人生をふるいにかけ、私という存在を理解させ(思い出させ)るために必要なものを自然と見せてくれている、私という人生をつくりあげる要素(パーツ)と順に向き合うチャンスを与えてくれている、と感じました。

主人は約一年ほど前から理解を見せてくれはじめ、彼との関係性からもたくさんのことを教わりました。主人や婚姻関係に対する幻想、期待や落胆を一切手放し、国際結婚やパートーシップという概念を超えたところで、このふたつの魂が今、共に在る意味を経験で知っていきました。

次第に、頭脳と行動を駆使してあれこれと行動しなくても、私という存在はすでに受け入れられている。私という存在は最初から自然と、理解され愛されている存在である。そう感じられるようになりました。「相手が(私に)申し訳ない」と感じていることも謙虚に受け止めつつ、自分が「申し訳ない」と感じる背後にある「自己叱責」や「自己非難」も手放していきいました。とても大切なプロセスでした。


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《二人の間はスペースであり、個としての道を歩くようになりました》


去年、ヨガやアーユルヴェーダを極めたような方から続けて食餌内容を訊かれることがありました。
究極のヨギー/アーユルヴェーダ食や、タイ仏教徒の食だとか、厳しいマクロビ食だともいわれ、またあるインドの司祭階級(ブラフマン)の方からは、自分より厳しい食を実践していることで敬意を払われ、「へー、そーなんだ」と感じたことがありました。私はヴィーガンでも単なるベジタリアンでもく、呼称はどうでもよいと思っていましたが、今現在、前よりもだいぶユルくなった私の食はサトヴィック食と呼ばれているようです。ラマナ・マハリシ、ガンディー、シュタイナーも勧めたこの食事です。不治の病も治療できる食事とされます。ご興味があればぜひグーグルしてみてください。


どのようなダイエット(食餌法)を実践するかに関わらず、今いる場所から食と向き合うことは、本当に大切なことです。私もあなたと同じで、食べてなくては生きられないヒトです。だからこそ、食は日々、地球胎内と人間胎内で起こっている課題を私たちに伝えようとしています。

食生活を通して、ライフスタイルと意識が劇的に変化していく中で、私は、こう尋ねられているように感じました。

  「あなたは、与えられた素晴らしい人生で、どう生きようとしているのですか?
    人生の、何に重きを置いて生きていきたいのでしょうか?」


その答えは、新しいライフスタイルを選択する際に浮上してきました。


野菜を育てることは、自然のサイクルと恵みを肌で感じることであり、その行為は、愛を育みます。有機野菜つくりを暮しの一部とすると、人生と環境が少しずつですが居心地のよいものへと変化していきました。

私は、自由に、人生を創造して生きたい。

そうすると、敢えて農薬を投与して作られる作物が存在することの意味がわからず、そのような作物を、買って食べる選択肢は消えました。除草剤(グラフォセイト)と輸入ものの時季外れ野菜は、私の食卓から姿を消しました。


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《春の旬、空豆》


菜園作りをして気づいたのは、太陽と水と愛があれば、栄養価が高い、美味しい時季野菜を育てることは比較的簡単なことでした。野菜だけでなく、心休まったりエネルギーを与えてくれる庭のハーブでお茶を飲むことで、地元では採れないコーヒー(カフェイン)を飲みたい欲求がなくなりました。

菜園がまな板へと直結しているため、梱包も冷蔵庫も保存棚の必要がないので、スーパーに行くことが減少しました。

人間の消化機能が分解できない化学物質を胎内に入れないのと同じように、
地球環境が有機的に生分解できないゴミを出さない暮し方がしたい。

そうして、プラスチックに入った過剰包装の食品などは、我が家からどんどんと消えていきました。

野菜消費量が増えるにつれコンポストが増え、それが目に見えるスピードで土壌をさらに肥沃にしていくことで、土壌の大切さを実践で学びました。そこには微生物がたくさん存在し、神秘ともおもえる力で美味しい野菜作りのために昼夜働いていることを知りました。

食べる(生きる)ことで、どんどん健やかな土壌と身体をつくりたい。

人間の腸内環境と善玉菌の関係が、土壌環境と微生物の関係と同じくするものだとわかってからは、乳酸菌ドリンク自宅でつくることを学びました。我が家からすっかりと消えたソフトドリンクやペットボトル製品でしたが、現在は美味しい乳酸菌ドリンクが欠かさずあります。

エコビレッジからオフグリッド生活、インテンショナル・コミュニティへと移動していても、暮らし方は変わらないどころか、どんどん上手になっていきました。地元のオーガニックやファーマーズ・マーケットに行くと、つながる人とどんどんつながり、つながらないことができなくなる。顔が見える(フードマイルの少ない)農作物や生活必需品を上手に買ったり交換できることが容易くなりました。

作り手のエネルギーを感じたものに囲まれ、心でつながる仲間とよりよい生き方を今ここで実践したい。

そうすると、膨大な時間とエネルギー消費量をともなって、地球の反対側から当然のようにやってきて、大手量販店などに並ぶ石油製品をサポートする(お金を落とす)ことがほとんどなくなりました。


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《採れたての野菜には、土壌と太陽からの栄養素が豊富》


私もぼちぼちとはじめていますが、有機小作農の間では、エアルーム(古代)種を取り戻し、シードバンク(直訳は「種の銀行」)で種を保存することが一般的になっています。地元の気候と土壌に適し、代々と受け継がれて来た古代種は、品種改良された見栄えの良い作物とは比べ物にならないほど、自然な味がし、必要な生命力を与えてくれます。

次世代を考えた種と土壌の在り方を考えながら、野菜作りをしたい

美しすぎるほどに形が揃った野菜には、生命力を感じないだけでなく、自由さや魅力や美を感じないので、農薬添加された作物を買うことは一切なくなりました。

機会があれば積極的に苗木を植えたい

今年は(あと1ヶ月半を残したところで)、約120本のネイティブとフルーツの苗木を植えました。

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完全菜食でいられるのは、ミネラルやビタミンが豊富に含まれた新鮮な有機野菜を食べることで、栄養価が十分足りていると感じているからです。実際に血液検査をしたところ、結果は栄養価はすべて足りているとのことでした。知り合いに一人だけ私と同じ食生活を送っている女性がいるのですが、彼女はドクターから「スーパーヒューマン」と呼ばれているほどです。

自分で採ってこれないものを、食べる必要はないと感じています。例えば、牛を殺して血を流させることは、今やこの心とこの手を持ってはぜったいに出来ません。人間の消費用に生まれ、育てられた生き物を、さあ私が食べるから死になさいと斧をふりあげることはあり得ないでしょう。人に殺傷を頼んでも、動物の身体を食べたいと思いません。しかし、万が一ある生命(動物)が私のところへやってきて、私に頭を垂れて命を捧げてくれるのなら、私は涙をしながらその命をいただくことでしょう。私の判断基準はそれだけです。自分で採ってこれないものは、食べる必要を感じないし、欲しいとも思わないのです。

私が古代人だったなら話しは違うかもしれません。人間が神の領域である森に入り、必要なだけ狩りをし、神に捧げる儀式をした古代には、人は肉を食べる習慣があったのでしょう。でも今は古代ではなく、私は現代人です。人間の食用肉である畜産業のための土地が、地球の土地1/3を占める2016年現在。人間用に消費するための動物を育て、食べ続ける必要があるのかどうかの答えは、私の中では明らかです。


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《アメリカでは、食用肉の家畜と場所確保のために、野生馬や野生狼が”始末”される事態が起こっています》

地球上の同志である動物たちの生命が軽んじられているのは、人間自身の生命が軽んじられていることの鏡であり、地球上の(愛を象徴する色−酸素であり、全生命体の命そのもの)が分刻みで減っているのは、人間の心に緑(愛)の存在が小さくなったかのように見えているからです。マクロである地球生命体は、単に、人間胎内に存在するミクロのユニバース(宇宙)を映し出しているだけです。私たちの心の在り方で、地球の在り方は変わります。

食を通したスピリチュアルな経験は、これまでのあなたの経験を、より深く高次な視点から人間社会を理解させてくれることでしょう。



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《土壌つくりから愛を注いで育ったブロッコリは、地球に膝まずいてキスをしたくなるほど美味》




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☆参考ドコ*目録☆
(*ドキュメンタリー)


[プレゼント]『幸せの経済学』 / 原題:"Economics of Happiness" (2011)
http://shiawaseno.net/[プレゼント]


[プレゼント]原題:"The Farmer and his Prince" (2013) 日本語訳なし

チャールズ皇太子がウェールズのキングになれない理由は、彼自身が有機農業を全面サポートするファーマーであるからだと言われ続けています。皇室レベルでの彼の個人的な取り組みと、水面下で力強く有機農業・研究を支え続ける皇太子の素の姿を描いたドキュメンタリーです。


[プレゼント]カウスピラシー / 原題:"Cowspiracy"←Cow 牛<酪農業界+Conspiracy陰謀の造語 森林破壊、砂漠化、海洋汚染などと同様に、現在まさに分刻みで起こっているが報道されない真実 https://www.youtube.com/watch?v=JTcprWbo9N8


[プレゼント]グリーン・ビューティフル / 原題:"La belle verte" (1996)
暴力、セックス、ホラーのシーンが無いだけでなく、老若男女性別文化を超え誰でも気兼ねなく観れてきわめて心が豊かになれるユーモアな映画。そのため、ロシア、フランス、オーストラリア、日本などの各国で上映またはダウンロードできなくなっておりご迷惑をおかけしております。
(探せば、日本語翻訳版が存在します)
http://www.disclose.tv/action/viewvideo/157826/La_Belle_Verte__The_Green_Beautiful_English_Subtitles/グリーン・ビューティフル


 (以上です♡)

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機能性胃腸障害と生きる(3) [健康]

病院では完治できない原因不明の難病と言われている機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア/胃腸障害)。ひとつ前の記事は、こちら→機能性胃腸障害の癒し方

完治する、とは一体どういう状態のことでしょうか。以前と同じような暮らし方、食べ方をしても、症状がでないことを言うのでしょうか?

どのような不調や病もそうですが、完治をめざして根本療法を続けることで、必ずと言っていいほど生き方が変化します。それは、真に善いものへと近づいて行くプロセス。身体的、心理的、精神的なあらゆる状態を観察し、自分の人生で実体験しながら、善いものは維持させて、不要なものを落として行く道。この連続の作業を、心を込めて本気で毎日繰り返すことで、治癒がはじまります。諸症状が出なくなるころには、考え方や生き方、みずからの生きる哲学のようなものも確立しています。

そうなると、以前と同じような暮らし方や食べ方をすることはありません。たとえ、同じ場所で同じ仕事をしていても、意識の置く場所が違うので、思考や対処の仕方が変わってきます。治療への経験を経ることで、新しい意識が生まれるため、無意識で悪い選択肢を選ぶ(カルマをつくる)ことは、もうありませんし、できません。シンクロニシティとはここで起こるものです。善い思考から発生する善い行動というものは不思議なご縁を次々とひき寄せるパワーが自然的に備わっているため、周りの環境もより善いものへと変わって行くのです。もちろん、自分の内にある恐怖感や不信感がまだ大きい場合は、自分でもよくわからないような屁理屈をぶつくさ言って、天からのギフトをお断りすることも多くあります。

すべての不調や病の源は、人間のマインド(判決を下し、裁き、責め、幸せや〜落胆や〜などと常に考える囚われの心)にあるといわれます。ですから、病院では原因不明難病と言われるようなものも原因は決して不明ではなく、マインドがクリアになるにつれ明らかになり、病院では治療が難しいと言われたとしても、必ず癒せるものです。



もう一度言います、すべての不調や病の源は、人間のマインド (判決を下し、裁き、責め、幸せや〜落胆や〜などと常に考える囚われの心)にあるといわれます。私は治癒の途中で、たくさんの心と体の専門家、ヒーラーやシャーマンに出逢いましたが、みんな「治せない病なんて存在しない」と言っています。


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《ネイティブ・シャーマン、マヌ=サイ(ペルーのシャーマン家系、サチャ・サイ・ババの弟子)》


元気になっては不調が戻り〜の、一歩一歩の繰り返し〜の、実体験を振り返ります。


[目]子ども時代
皮膚と粘膜系のアレルギー持ちで、各種の胃腸薬に精通。定期的にものもらい(目ばちこ)のプチ手術。


[目]中学・高校時代
15歳の左膝手術によって左右の身体バランスを崩す。両親の離婚から精神不安定になり、顔面帯状湿疹を発疹し、危うく左目失明。入院、点滴と抗生物質服用を繰り返すうち、各種臓器が悪化。手指の骨を相次いで折る。過食と拒食を繰り返す。原因不明の目のしこりで、年一度は両目共手術が必要。


[目]20代
胃潰瘍と十二指腸潰瘍、急性腸炎。喉の痛み、扁桃腺の腫れとアレルギー悪化を抑えるために、抗生物質と痛み止めが常備薬。頸椎から仙骨にかけての痛みが激しくなる。

傷ついた過去の記憶が、自らを追い込ませ、人生を牽引する。私を傷つけ(てくれ)る男性(彼氏や上司)や経験や環境を無意識でわざわざ引き寄せる。家庭内暴力を警察に訴えるも、証拠なく却下。その後入院して手術、再手術。仕事とプライベートで常に途上国支援。南米に里子2人を持つ。


[目]2007年(30歳)(約10年前)
夢の到着地点であった経済支援をする国際機関の仕事をしながら、同時に落胆し幻滅。これまで教育を受けて信じきってきた信念体系がガタガタと崩れはじめる。
「すべてが、根本的に、すごくすごく、おかしい?」(←意識のめざめ)

働きながら、有機的な暮しを積極的に取り入れる。胎内に入れるものは無農薬に、身につけるものはオーガニック製品(生理用ナプキン含め)に変える。タイの和尚さんからヴィッパーサナ瞑想を学ぶ。


[目]2009年(32歳)
国際的な組織が世界を変える場ではないと気づいて退職。通学と通信で英語講師の学位を続けて取得し、晴れて転職後に腰痛で倒れ、歩けなくなる。心が傷つき、怒り狂ってる犠牲者な自分がいることをはじめて知る。痛み止めと常備薬をすべて捨て、投薬も入院も手術も二度としないと決心。和道のポールにであい、一日2度の和道瞑想、呼吸法、気功を習慣化。


[目]2011年(34歳)
フルタイムの仕事に復帰するが、胃腸障害と疲労が蓄積。東北地方太平洋沖大震災の精神的ショックで十円ハゲに。自分を激しく責め判決を下そうとするより先に、気づきが訪れるようになる。主人と瞑想で出会い、実際に出逢って、婚約。


[目]2012年(35歳)
PMS(月経前症候群)、パニック発作の悪化。外食や外出が難しくなる。入籍後、フルタイム職から契約仕事に切り替える。


[目]2013年(37歳)
オーストラリアのエコビレッジに移住。南北半極の極移動と、文化と言語と食の大変化で、胃腸障害が急激に悪化。上を向いて口を開けると、空気がずっと出続ける怪奇現象が続く。背骨の痛みで、車に乗ることは難しく、外出不可。夜寝ることができずに、座って眠るようになる。痛みを超越する瞑想をするようになり、二度の禅定体験。

家の両隣が、ナチュロパス、ホメオパス、フラワーレメディ専門家だったので、体調を診てもらうが、誰にも原因がわからない。痛みの対処を自分でするしかなくなる。自然治癒で胆石を流す。胆嚢の機能は生まれつき弱かったことが判明する。人生を構成するすべての総見直しスタート。


[目]2014年(38歳)
ここまで、私の病状に完全無関心(無視)だった旦那さん。理由は、私の病の根源である怖れが、彼が内包する怖れと同調することを、怖れ嫌ったから。当然のことながら私のことも嫌いはじめていました。(「嫌う」という感情の発生源をキャッチ!)これではよくなるものも善くならない、と2人で恐れに対峙しようと宣戦布告(?)する。

毎朝の和道気功の前に、サチャナンダ・ヨガとヨガナンダの呼吸法を追加し、私の症状にあう我流エクササイズがほぼ確立。

日本に帰国した時に、京都上賀茂神社の霊媒師とシンクロ二シティな出逢いをし、その場の流れからお祓いしてもらう。それから、毎日ご先祖供養とホ・オポノポノを習慣化。

豪州に戻り、痛みが出ない食材と食べ方をようやく見つけはじめた途端、固形食を受け付けなくなり、断食。その後しばらくは純粋な水と菜園の野菜でつくるスムージーが主食。

肉類、乳製品類、油物、瓶詰めや缶詰、加工食品を拒否。食べ物に触れるだけで、作り手のエネルギーがわかるようになり、完全菜食、ビーガンに。

瞑想が深くなるにつれ、慈愛から無償の愛がどんどん強く深くなり、ご先祖様やあらゆるスピリットの存在に支えられ今この一瞬を生かされていることに気づいていく。永遠に続くような痛みに、食べることも、食べ物も、もう要らないと思うようになる。「死ぬ前に 一度は健康になりたい」という文が何の意味もなさないことに気づいて、無知だった頃は幸せだったなと感じる。


[目] 2015年(39歳)
不調が改善しない深い原因があることを直感で得て、突如、ネイティブのシャーマンに出会うため、東海岸へ旅に出る。旅行中の2015年末、瞑想中に「ペルー」との啓示を受ける。


  この間の濃すぎるお話は、オーストラリア大陸9000キロの旅をご参考ください。


[目]2016年(40歳まであと一週間)

40歳までには完治させたいと治癒してきた胃腸障害が、ほとんどなくなりました。原因不明の目のしこりはこの4年は再出しておらず、毎朝の寝起きにいつもあった喉の痛みはありません。以前より寒さに耐えられるようになり、移住後に一度は悪化した花粉症もきわめて軽くなりました。ここ数年は一度も風邪をひいていません。


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7年前のある日、薬も、手術も、入院ももう要らない。心の痛みも二度と経験したくないと思って、よく考えもせず直感で根源治療をはじめました。その間、たくさんの人から「あなたのそれが間違っている、これをすべきだ、それはすべきではない、考え方を治すべきだ」などのアドバイスを頂けたことは、食べることも眠ることもままならず、眠っても悪夢に襲われる人の気持ちわかるわけないんだと、静かに観察することを鍛えられました。

今辿り着いた地点から振り返ってみると、長く深かった道のりは、今の私に不要となった数多くのものを手放すための勇気と強さを与え、真実や愛を知る大切な経験を与えてくれたと感じます。今となっては完治することよりも、経験すること自体に意味があったんだと、強く確かに感じます。

人生の今の地点で、私の内部の奥深くにある不調を生み出したエネルギーを、まず思考レベルで手放し、その経験から叡智を受けたいま、瞑想を始めたころから確実に感じてきた「胎内にある太くはびこった根のようなもの」が出て行く準備が完了しました。どのような有機的な流れで、これが自然と身体から出て行くのかは、今は見えていません。


白い生地に染み付いたシミを浮かすかのように、まずは経験を通して心にこびりつき蓄積された記憶を手放す決意と行動(瞑想、祈り)をし、そして過去をリプレイしようとする思考(マインド)と身体の状態を観察しはじめることこそが、より健やかな暮らしの再確認地点です。

もしもあなたが長年の不調に悩まされているひとりであるならば、不調が運んでくる大切なメッセージを心を開いて受け取り、より生きやすい方向への流れを直感でキャッチできる真実の力を取り戻せますようお祈りいたします。



痛みの癒し方、痛みの解放についてはここまで。最後の記事は、スピリチュアルな成長から『機能性胃腸障害』をみています。ご興味のある方はこちらからどうぞ...




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 〜開いた扉の向こうが暗がりだとしても、怖れない
   その向こうに見える光がまぶしくても、怖れない
     たんたんと、ただわれを知る道のり、それが人生〜


機能性胃腸障害の癒し方(2) [健康]

10472154_10153820286652673_7794532476620493377_n.jpg悩ましいのは慢性の胃腸障害...

小さい頃のお腹痛い記憶は非常にたくさんあって、10歳すぎくらいから祖父母の胃腸薬や整腸剤をもらって飲み始め、30歳過ぎまで西洋医薬に依存していました。

治癒までの最後6年間は、自然治癒法のみで、おもに生活をすべて見直しました。おかげで、仕事が変わり、独身から結婚し、住む国が変わり、使う言葉が変わり、すべてのものが有機に、生き方も有機に、ほんとうに人生の風景がすっかりと変わりました。

治癒への一番効果的なメディスンは、心を込めた本気の決意です。私のようにもしも西洋処方医薬を一切断つ決心をしたのなら、自分の人生で起こるすべてのことに自己責任を持つことが必須です。(病気だろうが健康だろうが、自分の人生で起こるすべてのことに自己責任を持つことは当然です。責めることからも解放されよう

波音が聞こえ、水平線が見えるベランダから、本日も、胃腸性障害が治癒を祝う記事を書いておるところです。前記事に引き続き(《機能性胃腸障害とは?》)、本日は(2)。


自然治癒のみで改善を目指したい方に向けて、簡単に取り入れられる知恵をご紹介します。少し意識をするだけで、日々の痛みの減少に役立つかもしれませんが、本格的に実践されるなら、もちろん担当の自然治療専門家にご相談されるのがよいでしょう。



目指す先は、
★あらゆる化学的な薬剤の胎内流入を止め、これ以上もう蓄積させないこと★


[晴れ]食べ物編

地元(または自宅)で採れる、新鮮な旬の無農薬野菜に切り替える 
 農薬や除草剤の身体への影響を知る。
 収穫後できるだけはやく採る方法をみつけ出し、休日だけでも良いから実践してみる

 
 (↑ここで「無理っ」て言わない[ふらふら]


生きている水を飲む
 できる限り、天然水を選ぶ。水道水フッ化物添加の入った水は、波動の高い水に転換。
 言霊だけで波動は変わる(ペットボトルの水は、例え「聖水」と書かれていても生キテナイ)


日本古来、地元の発酵食品を採る
 味噌や自家製の糠漬けなど、酵母菌を積極的に採り入れ、腸内善玉菌を増やす


※症状が最悪の場合※
 一度煮沸して冷ましたぬるま湯を飲む
 薄い有機緑茶(鎮静剤)か番茶(私の場合は、庭のハーブを直感で採る)
 落ち着いてきたら、生きている野菜のぬるいスムージー、白米のおも湯からお粥と、梅干しを


(↓下記に挙げるものは、症状が落ち着くまで控えるべきもの。
採りたい場合は、症状が落ち着いてから、緑字のものを努めて採る↓)



−魚貝類
 基本は、甲殻類と養殖場育ちものを避ける。
 どうしても採りたい場合は、食物連鎖の下層にいる小さめの魚(イワシなど)を選ぶ。

−乳製品類
 基本は採らない、胃腸が弱っているときのラクトースは避けて安全。
 どうしても採りたい場合は、有機やバイオダイナミック製法のもの

−穀類や種、ナッツ類
 かみ砕いてもナッツの破片は胃壁を刺激する。
 どうしても採りたい場合は、浸水させ、活性させたもの
浸水、発芽させる「活性化」には善い効果ばかり フィチン酸とは?

−肉類
 基本は、できるだけ可能な限りとにかく避ける。
 どうしても採りたい場合はホルモン注射されず、自由に育った家畜類
 食肉プロテイン神話やタンパク質神話について調べてみる

−ドライフルーツ
 基本は、新鮮なフルーツを採る。
 どうしても採りたい場合は、旬に採れって作られた無農薬・無添加のドライフルーツまたは自宅のベランダでフルーツを夏場に日干ししてみる
 
−添加物
 基本は、化学調味料、添加物、色素、甘味料などを避ける。
 添加物が入っている出来あいのお惣菜やパッケージされたものも避ける。

−刺激の強い野菜
 胃腸不調時のキムチ、カレーや揚げ物類は、胃腸をさらに荒らす

−これまでに食あたりを起こしたことのある食品

−前日調理された残り物


※どうして緑文字のものがベターなのかは、どうぞグーグルしてご自身で見つけてください。健康を維持するために有効な多くの知識を得られるはずです。


+++++++



[雷]治療中は避けるべきもの[雷]
(治療を終えても、健康維持のために控えるべきもの)

白砂糖
精製粉
アルコール
カフェイン
ソフトドリンク
チョコレート
アイスクリームなどの冷たいもの
熱した油(炒め物、油もの)
農薬や除草剤が添付された食品全般
大量製品、パッケージされた食品
(=何年も前に、地球の反対側にある工場で生産されたものは避けたい)


+++++++



−食事は一日に複数回に分け、少量をこまめに採る
 お腹は八分目などと言わず、三分目でも善い。消化にかかえるエネルギー負担を抑える

−ゆっくり噛んで食べる
 参考:フレッチャーの粗食主義

−食事の姿勢を整える
 お腹をまっすぐにし、猫背に気をつける

−なにを、どれだけ、いつ食べたいかを、心に聴く(少なくとも癖をつける)_
 朝、正午、夜と、三食きっちり食べなくちゃと、プレッシャーをかけない

−一日最後の食事は、できるだけ太陽が沈む前に済ませる

−食べる環境 
 好みのうつわ、好みの場所で、愛する人=基本は私自身と心をこめていただく


※治療に掛かる時間も含め、すべてが個人個人で変わります。治癒のしかたは自分で見つけるしかありません。食事をクリアなものに変えていくだけで、適量で満足できるようになり、身体が軽くなり心が澄むににつれて、自分の身体が、何をどう欲しているかは、次第にわかるようになります。


[晴れ]日常生活編


−空気清浄材、消臭剤、香水、香料 
 自然由来に変える。使わないのが最善 または自分でつくる。
 →食べるものが変わることで(=胎内の環境汚染が浄化されるにつれ)体臭が減る
  それよりも、自然の身体の香りが心地よくなり、清浄材が不要になる

−石油系のシャンプー パーマ液 まつ毛パーマ液 毛染め 化粧品類 
 以前にも、使い方などを書きましたが、作るのは意外に簡単です。
 市販のものを使う場合は、できるだけ自然由来の製品にする。

私のまつ毛が短く、上にカールしていないの不思議らしくて、見つめてくる人が多いです。少しとがったほお骨、小さくて低い鼻は、私が今生日本人として生きる両親と神様からの贈り物。


−石油系生理パッドは、オーガニックコットン等の自然由来のものに変える

−洋服、ベッド、壁紙、あらゆる製品に使われている石油化学系物質を避ける

化学的な洗浄剤、清浄剤、ドライクリーニングの使用を控え、自然由来のものに変える。


上記の赤字をご自身でグーグルしてみると、新しく健康な自分に貢献する情報を見つけられることでしょう。

これまでの生活を今すぐ変えることはありません。今使っているものの原料を調べてみたり、生産地や生産過程を知ってみたり、製品が手元にやってくるまでの経路や関わってきた人に関心を寄せることだけでも、生活が変わってきます。これ以外にも、健康の為にできることはいろいろあるでしょう。



[晴れ]どこでも・いつでも編


−静寂の時間を持つ モバイルを手放して、己の心と一緒に座る時間をつくる 静寂に慣れる。


−深く意識的な呼吸 たくさんの呼吸法があります。まずは深呼吸から。


−効率の善い体操 ヨガ、体操、エクササイズ、気功、太極拳等、試して合うものにであう


−空あくび 寝る前と起床後はとくに努めてからあくびする


−笑う 理由なくただ笑う副作用は大爆笑


−お腹を暖める 自然温湿布、お風呂、湯たんぽ


−アーシング(グラウンディング) はだしになって大地に立ち、身体にたまった電磁波を放出します。


−サン・ゲージング 日の出や日の入りの太陽を数秒見つめるものです。
ヒラ・ラタン・マネク氏が提唱する太陽凝視法など、正しい方法をグーグルしてから行ってください。


−森林浴 欧米では、日本からやってきた Forest Bathing の健康への効果が発見されています。


−ガーデニング、ないし庭や畑に立つ 健やかな庭に立つことだけでも健康への一歩。
お庭のお花畑(フローラ)と、腸内細菌環境(フローラ)は同調しているといわれ、ガーデニングや畑の土壌に触れるだけでも、鬱や精神疾患の改善に役立つ研究結果(英語)も発表されています。


−痛いツボは押す
 中村天風哲学より


−潜在意識からのアプローチ
☆慈悲の瞑想でカルマを昇華させる


☆ホ・オポノポノで、潜在意識をクリーニングする


☆和道で人生棚卸しから意義ある人生へ



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不調になった原因を、責めたいと感じていますか?あの企業や、政府や、誰ぞや、私が悪かった??
健康状態を知り、改善や開放(解放)に向かう道のりは、自分の内に「責める」という根深い意識が存在するということに、気づくチャンスでもありです。責め、恨み、嫌い、コントロールする姿勢は、他の誰でもなく自分をいちばん苦しめ、これが病や不調を発生させるエネルギーとなります。

あらゆる症状と感情は、あなただけの先生となって、たくさんのことを教えてくれますが、教えてくださいというまでは、病や不調は、まるで自分を苛めるためだけにやってきた悪者かのように感じるものです。

身体に現れている症状を見つめ、善き方向へと舵をとることは、これらのネガティブな感情を手放すことと、直につながっています。許せないことを、いつまでも怒って悲しみ続ける効果的な理由は見当たりますか?ゆるし、愛し、慈しむポジティブな感情を育ててくれるのも、不調の役目でもあるのです。

善い悪い、重い軽い、苦しみ喜びなど、自分の内側に存在する両極の概念を見直してみると、生きる上で不可欠な両極は、ただ補完し合ってひとつとして存在しているものだということに気づくでしょう。光があれば影がある(物質の因果関係)、そして低いものがあれば高いものもある(相対)。ただそれだけのこと。人生の大切な要素です。

身体、心、存在、、、どれからのアプローチも重要で、そしてすべては果てしなく深く繋がっています。どこからはじめても、どれくらい続けても、つながっているものなので、離したり切ったりすることはもうできません。


ひとつの身体で起こる小さな不調は、ぜんたいの不調とつながっています。
それぞれの「今の私という存在」から、大切なことは学べるようになっているのです。


今の現代人が持つそれぞれの健康状態は、食や生活習慣だけから構成されたのではなく、家族や同僚や仕事とのつきあい方だでけもなく、政府や社会全体の在り方だけでもなく、六世代前のご先祖さまの生き様だけでもなく、地球全体の在り方へとつながっているものです。あなたも、私も、この地球存在を構成する不可欠なパーツであることを、実はあなたのその痛みが教えてくれているとしたら...


最後になりますがご紹介します、

『自然界にいて誰も拒否することができない、6つの癒す者』


太陽光


純粋な水


栄養のある食


十分な休息


新鮮な空気


エクササイズ




今は圧倒される必要はなく、目の前にあることを少しずつ、できることだけをやっていくことが、治癒への確実な一歩です。健康へ一歩ずつ歩みを進めることで、生活風景が少しずつ変わってくるでしょう。考え方、話し方、聞き方、人生の選択をする際の心の基準、人間力、そういったものが変わってくるのは、大切なものに気づいたときです。無理に人生の方向転換する必要はありませんし、できません。人生は、自然な流れで次第に方向を見せてくれるようになります。


この記事を読みながら、「私の今の生活で、実行するのは無理やわ〜」とお感じになったら、そう、わかります!私も無理でした。私が生活を変えなくちゃと、心が動きだしたのは、国際機関で勤務していた時です。持参する植物は枯れ、私の心も枯れ、毎日腹痛と疲労を携帯して満員の通勤電車で世田谷から日比谷公園のオフィスまで通っていました。上記に挙げたようなことを、自分なりに工夫し、タイミングが合うときに実践してきました。変化が実際に目に見えるようになってきたのは、それからだいぶ経ってのことでした。


この記事を書いている今日は、あれから9年ほど経過しています。今ではカラダがより軽くクリアになるにつれ、マインドがその声をより明確にキャッチし、安心してカラダの声に頼ることができます。より健やかに、そしてすべてを統合して嘘のないよりクリアな人生をめざしていきましょう!



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‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴



長くなりましたが、おつきあいありがとうございます。
あなたの健康に少しでもお役に立てる内容があれば幸いです。

次の記事にて、治癒までの道、私の場合 をご紹介します。


機能性胃腸障害とは(1) [健康]

『内視鏡検査(胃カメラ等)や血液検査をしても、胃や大腸などに炎症や潰瘍、がんなどの異常が認められないにも関わらず、胃の痛み・もたれなどの症状がある病気を「機能性胃腸障害:(FGID:Functional gastrointestinal disorder)」といいます。』

「現代病」のひとつである機能性胃腸障害は、本日も気分障害とアレルギーと共に全国各地で流行っています。日本人の4人1人はこの症状を持つといわれ、慢性胃炎や神経性胃炎、胃腸炎、さらには十二指腸潰瘍という特定の症状が見られない(または、それらの症状を一度は改善した)にも関わらず、吐き気、ムカムカ、胸焼け、食欲不振、ガス感などの症状が続きます。胃自体にではなく心理的な原因が大きいともいわれ、薬が効きにくく、慢性化しやすいのが特徴です。

日本ではまだ知名度は低いのですが、カンジダ症からLGSリーキーガット症候群や、IBS(過敏性腸症候群)を併発するなど、胃腸機能の低下で他の様々な不調を引き起こしやすい。24時間不調ですか状態は不眠に直結。また、胃調性機能障害を持つ多くの方は、同時に食物アレルギーを持っている結果が出ているそうでう。女性の場合、PMS(月経前症候群)や生理痛と重なると、身体的苦痛に加えて、精神的不安定状態が続きます。イライラ、怒りっぽい、自責などの習慣的思考から、自閉症や不安神経症(うつなど)、不眠症と、精神にも影響します。

2007年に安倍晋三が内閣総理大臣を辞任した理由も、機能性胃腸障害です。

胎内において、大震災と洪水と火事と台風とが同時多発的に起きる大惨事。原因は、現代人の暮しにある。すなわち、現代食、現代生活、自然汚染、ストレス。、、、って、生きてる現場じゃないか(涙)ほとんどの方が、治癒できるものではないと考えているようで、完治する人も多くはないようです。癒しを目指す本人にとっては辛い日常問題です。

オフィスで下腹部をさすりながら、取引先とのミーティングで胃痛を感じながら、イライラが爆発しそうになりながら、金曜終電で疲労困憊しながら気がつくと月曜の朝。とにかく病院にいって医者に診てもらい、処方薬をまた飲みはじめる。イライラ発散のため、暴飲暴食や、仕事・嗜好品・買い物・ギャンブルなどの中毒になり、自ら病の関係性をこんがらがらせてしまう人も少なくありません。

こんなに情報が出回り、新しい新薬が開発され、また新しい病院が建ったのに、治癒までの道は長くなるばかり。治癒することと、情報量と新薬と病院の数との関係性って、なんだろう?←よ〜く考えよう。不調の治癒のためには、情報の洪水に鵜呑みにされるのではなく、自らの思考をもう一度使うことは必須です。忙しさにかまけていると、自動操縦ラインに逆戻りです。当たり前になりすぎた現代病は、いづれ、癌、脳卒中、心臓病と、研究結果通りに現代人の常連死因トップ3へとつながっていきます。この結果を見て、本気で憂う製薬会社の重役やドクターなどいるのでしょうか。


現代社会に普及している製薬は、近代で急激にひろまったものです。よく考えると、私たちの祖父母世代以前には、いわゆる食の智慧や生薬としての植物の智慧をたくさんありました。日本だけではなく、諸外国のお友達のおじいちゃんや、ひいおばあちゃんの暮しについて訊いてみると、きっと何かしらの魔法使い的智慧が蘇るはずです。今も手に入れたい意思があれば手に入れられるので、なくなってはいないのですけれどね。

人をわざと病にしたり呪うような薬や人をのぞいては、製薬や病院は悪者ではありません。忙しい生活を理由にして、製薬にはつきものの副作用のこと、そして人間には本来自然治癒力というものが備わっていることを忘れてはいけません。私たちがひとつずつ与えられた身体、人生、いのちのことを、今目の前に座っている自分じゃない誰かが知っているわけありませんん。まず、私たちが自分のことをよく知らなくては、良くなるものも善くなれません。不調は、私たちという存在をもう一度愛す方法を教えてくれる、タフな先生です。そしてアドバイスは自然治癒やホリスティックな治療家に、尋ねるべきです。今しばらく対症療法を希望したい場合は、処方医薬をたくさん買わせてくれるお医者さまがいる病院を訪ねましょう。


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アメリカでは、機能性胃腸障害がポピュラーと聞いたことがありますが、さて、私の住むここオーストラリアの南部での現状をお話します。

比較でわかりやすくなるか不明ですが、単純に日本の都市部とここを比べると、まずオーストラリア人は身体的に健康な人が多い印象です。自然と共存する職業(農林水産業、土木建築業)に就いている人が多いので、身体を動かせないオフィスで働くことは不健康だと感じる風潮があります。身体的な病気は病院へ行かずに気合いで治すような、元気な働き者世代がほとんどです。慢性的な不調を抱えていて、病院と薬局の薬漬けな人もいますが、食や生活習慣を見直し、意識を変えてみるなど、人生全体の見直しを行いながら、根源治癒にあたっている人を多く見かけます。

(日本の国民健康保険制度との違いもありますが、)多くの人が、お金がもったいないから、または製薬を飲みたくないから、のどちらかの理由で病院へ行くのを避けています。どちらかというと、病の原因となった不調の根源を見直そうと、心理的や精神的な治癒・ヒーリングを受ける人が多い印象を受けます。ヒーリング方法はかなり豊富で、ヒーラーやセラピストは必要とされています。いわゆる、お祓いやご祈祷もこちらには数多くあります。アボリジニの長老が、時々私たちの近くにもやってきてくれて、セッションをすることもあります。

個人や家庭レベルでの家庭無農薬菜園、ナチュラルライフやスローライフの実践は、オーストラリアだけでなく、これまでも世界各地でずっと続いています。家の庭に、無農薬で、新鮮で、旬の野菜や果物を育て、食べたいときに食べたいだけ採る。栄養価は最高値で、過剰は分け合うか、コンポスト。パッケージなどのゴミ量はゼロです。日本の福岡正信氏のパーマカルチャーは、オーストラリア国民に幅広く広がっています。また、オーガニック食物の市場へのさらなる普及は、オーガニック食品店が増えたり、(オーストラリアではまだ真新しい)Co-opのお店ができたり、スーパーにオーガニックセクションが出来たりと、目に見える形で広がっています。(記憶にも新しいかと思いますが、オランダでは2016年7月、食品安全法により土壌への化学肥料の使用が禁止されました)

エネルギー消費の少ない暮らし方の実践に関しては、オーストラリア人はかなり上級者です。南オーストラリア州最後の火力発電所が今年閉鎖され、原子力発電所も存在しないことは以前にも(facebookで)触れましたが、健やかな暮しのために空気を汚したくない/環境を汚したくない → 原発を作りたくない ← だから原発が必要ない暮しをする...すなわちエネルギー消費の少ない暮らし方や、新しいものや使い捨てのものを買わないでリサイクルしたり、産業ゴミから家庭ゴミまでできるだけ出さないで生きようという意識が、かなり高いと感じます。土地が非常に広いので、各家に雨水貯水タンク、ソーラーパネルを設置している家が多いのも特徴です。スチュアート(夫)の両親も家に貯水タンクとソーラーパネルを設置するのが当然と考えていますが、だからと言ってサステイナブルな暮らし方に興味があるのではありません。

。私たちを創る要素である水に関しては、私も含めて、友達の多くは南極がもたらす天然の雨水を飲みます。ボトルに入った水(リサイクルできてもボトル自体がゴミ)や、水道局から流れてくる水は(水道水フッ化物添加の害を考慮し)可能な限り飲みません。

南オーストラリア州の私が住む地域では、健康は自分から、そして家庭からつくるもの、そして不調は未然に防ぐもの、という意識が根底にあるように感じます。


。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*


日本での機能性胃腸障害の原因は、消費大国における過労、疲労、現代食、考え過ぎや、日常生活で発生する多くのストレスですが、それ以上に、「常識」と呼ばれるものや伝統や文化的な表面的なものなど、あらゆるものが長年のあいだにほどけぬほど混線してから、ググッと重力を伴ってどーんと胃腸にきているようです。(もちろん背骨との関係性ー頸椎から仙骨まで痛みーは無視できません。私の背骨の不調が完治した暁には、ブログでお祝いいたしましょう。)


大丈夫、記事は病気の紹介だけで終わりません。続きの記事にて、【機能性胃腸障害の癒し方】をご紹介いたします。


シンクロする旅【オーストラリア大陸9000キロの旅】9 [旅・キャンプ]

前記事で、『地上の楽園』にてアルフレードに出会ってから...

ラテン系と近しくなった後は、数珠つなぎでシアター系の住む村(シアターやサーカスをする芸技団)、セラピストやヒーラーが多く住む村、OSHO派が多く住む村(インドのスピリチュアルリーダー、Bhagwan Shree Rajneeshの別名。東海岸にはフォロワーが多い)と繋がっていきました。本当に個性が集まった村々です。

村人は基本、哲学を掲げるタイプではなく、哲学を実践する種族...なので、小難しいことを話す必要などなく、同じ哲学を共有する私たちはあっという間に村人全体と打ち解けました。ある日はみんなでビーチへ行ってBBQをしたり、ある日はコミュニティカフェで共働したり。

スチュアートは、今回の旅の目的でもあったヒーリング技術の交換をしたり、サーカス団の大人や子どもたちと様々なアイデアで身体全体の瞬発力やバランス力を鍛えたり、(ラテン系が多いためか)サッカーをしたりギターを弾きはじめました。


私はというと、少し前のブログで紹介したビジュライゼーション(夢の現実化)通りに、音楽の才能を次々と披露する場が現れました。例えば、村に到着した翌々日には、一世代上のジャーラから、フラメンコの一種のセビジャーナス(またはセビヤーナス)を練習するから来ないかと誘われました。
セビジャーナスをご存知な方はいるでしょうか?私はスペインのセビージャに行った時に一目惚れしました。日本にもたくさんフラメンコスタジオがあって、セビジャーナスを習えるところも多いと思うのですが、私はジプシーからセビジャーナスを習いたいと強く願っていました(食べるナスではないです!)
すると、この村のコミュニティホールで、この度スペインのストリートで踊ってきた本物のジプシー(もちろん村人)が教えはじめるとのこと。日本でもオーストラリアでも本物のジプシーに会えるなんて考えたこともなかったので大興奮。一回目の参加から、遺伝子が「知ってる知ってる、覚えてる!」といわんばかりに、一時間ほどですべての振り付けをマスターしました。


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《出会った日から心友 元祖ジプシーのジャーラ》


この村の子どもたちは、毎日、日の出から日の入りまで元気に遊んでいます。巨大なプレイグラウンドをくまなく走りまわり、側転・バク転・バク宙や逆立ち歩きをほいほいやってのけます。自然に存在するものを通して、算数、化学や物理の実験を、難しいテキストを読むことなしに、自発的な方法でワクワク驚きの発見をしていきます。大人は村内で仕事をしている人が多いので、すぐ近くにいて見守っています。夕飯どきは、誰かの家の子が食卓にいたり、うちの子がお隣さんの家にいたり。大阪の阿倍野で、長屋に住むお友達の暮しを思い出しました


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食べ物は、近くの町へ買いに出ればほぼ揃いますが、村内のものだけで賄うことも可能。ひとつ前の記事に書いたように、このコミュニティは、豊かな森林、海と湖、草原の合間に、10ほどの村が点々と散っています。各家のまわりにパーマカルチャー畑を持つ人もいますが、ほとんどの大地が野生(国立森林保護区)なので、住人がほとんど何もしない(できないし、しようとも思ってない)場所に野菜がたくさんなっている。村と村をつなぐ草原道にジャックフルーツがぶらさがり、かぼちゃゴロゴロ、バナナがたわわに下がり、真っ赤なトマトなどは採っても採ってもなくならない。次から次へと種子が自ら場所と時期を選んで、発芽し育っている野生種です。誰も肥料なんてやってないのに。


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以前に住んでいた、パーマカルチャーのコンセプトを基礎としたエコビレッジも、自然界の流れに沿う暮しではありました。例えば、月の満ち欠けに沿って牛の角を粉砕して土壌に入れたり、ある時期がくるとさらに肥沃な土壌を果樹に加えたり、上手にプルーニング(剪定)を行ったりと、人間が手を加えて育った有機ものがほぼすべてでした。同じ「コミュニティ」ではあるのですが、「開発された」エコビレッジと言うとわかりやすいでしょうか。アソビのスペースが少なく、放置している場所に野菜や果物がたわわになるということはありません。アソビスペースは、文字通りに遊ぶための器具やラビリンスなどが敷かれていたり、最近は大草原に新しい住宅開発が進められ、草原すらなくなってしまいました。

こんなに健やかで豊かでロー(自然そのまま)な場所にいれば、不調を持続させるほうが難しい。(もし東京のような大都会から直接ここへ来たら、一旦身体を崩すことでしょう。)大自然のエネルギーに抱かれ、私は朝から晩までエネルギー十分でいられるうえに、夜も深い眠りを得られたことは、体調にとって大きな変化でした。

ここに永遠に居たい...(しかもこのテーマでいつまでも記事が書ける...)だけれど、これから先に待つ何かに惹かれて、一旦離れることにしました。ここまで心の故郷と感じられる土地と出会えたことと、だからこそ離れなくてはならない心が裂かれるような感覚の、ふたつの新しい感覚を心に感じながら。


そしてやってきましたのは、ひょんなご縁で出会ったサーファー&ヒーラーがつなげてくれた
シンクロニシティ・ファーム

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私が訪れようと決めた理由は、ファームに住んでいるのにフルタイム銀行家だというオーナーさんに会うためでなく、3人の超キュートなダブル文化&国籍の子どもたちの笑顔に触れるためだけでもなく、こんな素敵な家族に囲まれてファームと家族を支えている日本人お母さんのトモコさんに会うためでした。昔はバスケットボールばかりしていたというお話をきいて納得、華奢なスタイルに、アクティブなエネルギーいっぱいの素敵な女性でした。今回の旅は《ヒーリング》なので、※WWOOF(ウーフ)をする予定のなかった私がシンクロニシティでウーフをしようと決めた理由は、トモコさんと、パーマカルチャーやファーム、オーストラリアでの暮らしについて話したり、もちろん久しぶりに日本語で話してみたかったから。


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《ほんとに愛らしい娘さんたち》


引き継ぎの説明を聞いていると、どうやらトモコさんは、ファームの畑と動物たちのお世話全般と、やってくる異文化なオモシロ動物たち(ウーファーのこと:笑)のお世話、それに家事育児をすべて担っているようで、過去10年間お休みすることなく働き続けてられたように感じました。が、ちょうど海外にいるお友達に会いに行くということで、一緒に過ごせたのは2日弱。一緒に過ごして好感のあった彼女ともう過ごせないのは本当に残念でしたが、私たちが急に滞在することになったのも、きっと天の思し召し、、、神様が、ママのように日本語を話す女の人を派遣しようと判決し、フルタイム銀行家のダディが家で働くとはいえ、スタミナもあり子ども好きな男性を招集しようと判決したら、私たちに白羽の矢が飛んだのか、わかりません。

トモコさんが出発した後は、特に下の二人娘さんが寂しくないようにたくさん遊んで、ファームの動物さんたちのお世話を一緒にしたり、大人と子どもたちの洗濯や食事をつくったりと、私はまた一瞬で(シドニーに居たときと一緒)下宿のおばちゃん化しました。思えば、チャイルドマインディングや応急処置対応の資格もあるし、子どもたちの先生をしていたことも長く、説明不要でお料理やクッキングは好きだし、掃除と畑仕事は中でも得意中のお得意‥‥私をつくった神様は、当然のごとく私のポジションを知ってる‥毎日くたくたでハナミちゃんの巣にもどり、翌朝の日の出までぐっすりとやすみました。


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《日本の「自然農法」を思わせるファーム。整然としたファームより、こんなファームが私も好きです》


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《たくさん飲んでおおきくなあれ!》


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《毎日採れる新鮮たまご...私は乳製品が食べられなかったのでいただけませんでした》


私たちと一日遅れで到着したウーファーは、看護士でレンガ作りをするジャロッド。彼は重労働を担ってくれたので、たくさんの仕事が捗りました。ウーファーには一日の労働(交換)時間の制限がありますが、そんな規則はいつの間にかどこゆく風。

ある晩、仕事を終え、夕飯を済ませてジョシュアとジャロッドと私たちの4人で話していた際、ひょんなことから、12月末にクイーズランド州で開催される夢のミュージックフェス【ウッドフォード・フォーク・フェスティバル】の話になりました。ジャロッドはすでにフルウィークのチケットを購入し、ジョシュアも行けるなら行くべきすばらしいフェスと大絶賛しています。

実際、フェスは一週間続き、フルウィークのパスを購入した参加者は、フェス会場の真横にある広大なキャンプ上で、お隣のキャンパーたちと家族のように、住むように楽しむオーストラリアでも最大規模の野外フェス。世界各国から集まる音楽だけでなく、アボリジニ伝統楽器のディジュリドゥを作るワークショップ、各種のヨガ、ダンスワークショップや、チベットのお坊さんが曼荼羅を作り、新年初日の出のご祈祷があるなどと、盛りだくさんのイベントです。

私たちが、この数週間後にゴールドコーストで落ち合う親友夫婦もウッドフォードに行く予定で、誘われてはいました。野外フェス好きのスチュアートは私を納得させようとしてきましたが、私の返事はいつも一緒。行っても行かなくても良く、ほんとどっちでもいい。まぁ行ったところで、私は毎朝、日の出と共に起床し、ヨガと瞑想をし、日中に休む時間を作って、自分のペースで過ごす毎日は変わらない。多分お金の無駄と感じるのではとスチュアートに説明はしました。

旅人にとってのチケット代は比較的大きな出費でしたが、スチュアートはこの会話の波に乗って、えいやっとフルウィークのチケット二枚を買ってしまいました。


このときには、まさか、このチケット購入が、ペルーへの流れにつながるとは。。。


滞在中は、ジョシュアがご自慢のピザを披露したり、男性陣にマッサージをしたり、敷地裏手にある美しい渓谷へ連れて行ってくれたり、ケーキまで焼いたりと、人を喜ばせることが好きな方なんだなと感じました。


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《みんなでピザ。子どもたちとピザの歌を一緒に謳ったり♪》


ま、そんなこんなで、シンクロニシティ・ファームでリアルにシンクロ(計画された偶然ではない一致)な一週間滞在を終え、残念ながらトモコさんの帰国前に、私たちは次の目的地であるゴールドコーストへと向かいました。


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《シンクロニシティのゲートに立っている看板》


※WWOOF(ウーフ)
有機農ファームであるホスト側が寝床と食事を提供するのとエクスチェンジで、一日4〜6時間の労働力を提供する制度。知識や経験、異なる人生経験をシェアする制度。ウーフ制度を利用して労働力を提供する人をウーファーと呼びます。
ウーフ・ジャパンのウェブサイト←こちら

世界を変えるのは、誰!? [健康]

日本の選挙権がないけれど、海外から三宅洋平さんの幸せを祈りつつ、選挙を見守っている一人です。

私は、良い方へと暮らしを変えられることができるのは、個人の意識と行動だと信じていて、そういう意識の人たちが集ったら幸せな環境になると思うから、政治や選挙に期待感はゼロ。でも、日本に住んでいた4年前までは、より良い社会を整備してくれる人を毎回なんとか探して必ず投票しました。今回東京にいたら、選挙が楽しみだったろうと感じます。

そもそも、日本を変えるってどういうことかなと、三宅洋平さんの街頭演説を聴きながら物思いに耽りました...





日本に住む多くの友人は、特に震災後から、家族で脱消費社会しています。有機野菜を作る方法や、地元や既にある物資で家を建てる方法や、布を織る方法を自分たちで学んで、より健やかで幸せな暮らしにチェンジしています。簡単ではないからこそ、勇気をもって強い意志で変化していることを日々の姿から感じます。

私は日本ではなくオーストラリアに住むことになったので、ここで土壌を耕し、コンポストを作り、資源を循環させ、美しい水と空気を大切に愛でる暮らしを実践しています。こちらの友人の多くはエコビレッジなどのコミュニティに住み、各地元の風土に沿う自然農法で野菜をつくり、水耕、太陽光、自家発電をし、そして雨水を大切に使う暮らしをしています。私と旦那さんも、過去4年は主にエコビレッジで過ごし、最近6ヶ月はオフグリッド生活をしていました。

みんながオフグリッドの生活になる必要は全然ないです。ただ、オフグリッドを経験すると、地球に住むことはなんぞやというはじめの一歩まで(意識が)戻ることができます。そして、「私」だけでなく人間が共有している機能や資源や意識に気づくことができる。また、土壌に立ち野菜を育てる行為を通して、全体で健やかで持続可能な衣・食・住の選び方から、生きる意味に至るまで、自然に、自然と、わかってくるのです。こういう暮らしをすることで、自分と相手の間にある壁がまず落ち、動植物や、自然との距離が近づくにつれて、国や国民という概念を超えて、地球人として生きている事実に心から感謝することができる。


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《有機野菜ファーム》


日本にいた頃の私の夢は、国際機関で働いて「世界のシステムを変え、貧困をなくす」ことでしたが、そこに夢はなく、単に顔の描かれた紙が利権とともに動いている現実がありました。それは単に、私の心の中で、無意識で信じていた様々なシステム(こうでなくてはならない、というような思考習慣や信念体系)と愛そのものへの疑惑感から自分がつくりあげた経験(結果)でした。システムは何も変わらない、なぜなら、システムを作っている人たちは、私と同じような人間だから!だからこそ、私も生活を変えることを決意して、衣食住生活に、思考回路や生活習慣等、あらゆるすべてと意識的に向き合って、今ここまで自然の流れに乗ってやってきました。ひとつの(自分の)人生をより良いものに変える創造力やパワーがない人が、どうして世界を変えられるんだろうと思ってましたが、私が住む(観る)世界は大変化しました。

現在は、地元にあるマーケット、グリーンライト・エコ・マーケットを運営し、地球と人間の暮らしに健全で持続可能な情報、サービスやグッズを提供する出店者さんを集め、コミュニティとして発信をしています。友人の運営者が現在海外にて半年間(下記に述べる各国を巡り)、同じ意識を持つ人たちと横のつながりを深めているため、その間に運営をまかされているのですが、国際機関という「ビッグネーム」な機関でいち秘書をしていたときよりも遥かに健やかで、この心の満足感と豊かさといったらありません。


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私たちがそれぞれが導かれた場所で、一所懸命に根を伸ばして、人間力を養い、それぞれの私たち地球人が、それぞれに異なる木の幹となり、美しい花を咲かせるとき、私たちが人間として生まれてきた意味や、生きる上で真に大切なものに、ひとつずつ大切に気づかされます。これらの行為は、私たち自身と次世代に希望の光を与えます。今私たちが全体で経験しているあらゆる痛み、閉塞感や、各種の社会問題解決とは、無関連のように見えてしかし最も関係しているのは、人間と土壌の関係だと感じます。



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木を植え、地球に還す想いを根にたくす。生まれてくる一枚の小さな葉(命)に、新しい想いを乗せる。木を植えることは、次世代に資源を残すことでもあり、自らの命を癒すことでもある。


オーストラリアで頻繁に見かけるのは、健全な方法で発展できるような暮らしとはどのようなものかを、グループで話し合い、実践して、共に成長していく議論の場です。このグループでは、ファシリテーターの元で、全員がリーダーシップをとることができ、非暴力的な横のつながりでこの場をまとめていきます。その中には、場(意識)がつながるような儀式的な静寂空間をまとめることができる人が、必ずいます。オーストラリアでは、段階的な組織構造から脱した場所でのリーダーシップ育成や、非暴力コミュニケーションの育成が盛んです。

そして、これはオーストラリアだけではなく、ニュージーランドで、ポルトガルで、エストニアで、ロシアで、フランスで、スペインで、イタリアで、イギリスで、ウルグアイで、スコットランドで、ボリビアで、アイスランドで、あげればキリがないくらい、各地で水面下または大々的にこの動きが見られます。


この動きは、もう一度愛に戻る動き。愛を感じられる、つながりや絆を感じられる暮らしを目指す動き。不器用でもブサイクでも結構、私たちは愛がなくては生きられない存在です。本当は愛されたい、愛したい。

だったら「私」から愛しはじめましょうよ!!

傷ついてもいい、また最初から愛することからはじめるのです。

ゆがんだ愛の姿から、自然資源やマイノリティを搾取してエゴが暴走し、物欲支配の元で起こった争いの時代は終わり、その経験から学んだ一段階浮上した意識で世界をみるべき時代へと入っています。私たち自身の心の声、より意味のある人生を過ごしたい、一切の痛みから解放され、消費社会の経済奴隷として生きるのでもなく、人間として地球で豊かに生きたい、というような、もう抑えられないひとつひとつの声の延長線上にふつふつと沸き上がってきた変化。未知なる新しいみんなの世界を、地球人みんなで創造しようと、未だかつて歴史上で起こったことのない、嘘のない大実験が地球上で起こっているように私には感じられるのです。


今どこにいるからではなく、今いる場所でできること。愛を取り戻す生活は、私たちの心から始まる。薬に過剰に頼ることや、前世代の過ちをもう一度繰り返すことや、ブランドを持つことで自己愛を満たさなくても、私たちは愛される存在であることを気づかせてくれるのは、私たちの静かな心の内と、緑の中に存在する時。


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《高知県四万十川》


日本は、あふれる水と美しい緑に恵まれた風土で、自然とつながり、四季を愛で、政をし、恵みを分かち合う国です。その要素は今も美しい田舎にあります。そこに住む自然と共存する人たちが、日本人と言われる民族。自然愛、慈しむ心、親切心、助け合いの精神が強い人々。そういった美しい地域は世界中にたくさんあります。

その一方で、世界は、人間としての基本欲求(もっと欲しい、もっと作ろう、もっと便利に)をふくらませ、資源をどんどんと消費して造り、捨てる流れの中で、様々なバランスが均衡を失っている状態。人間の健康状態や精神と物質のバランスが崩れ、さまざまな要素が一極に集まっています...経済発展という大きな船に、エゴがぎゅう詰めに乗船し、バランスを崩して進んでいく、浅い呼吸になりながら。北側のさらに北側意識の人間がずっと前に決めたルートから降りられず、舵をにぎる者にも先が見えずに、過去のストーリーをちょっとだけ変えて繰り返すしかなく進んでいく。

この二極を眺めながら、私たち賢い人間はもうわかっている。特に女性は、毎月月の神秘体験から、現代の暮らしの不調和から発生する痛みや不調を明らかに感じているし、私たち生命が地球生命体と切り離せない存在であることもなんとなく感じれている。多くの人の心の中で、今の暮らしをどうしていきたいか、どう変えたいかを薄々と感じつつも、全体がどうなっていくのかがよく見えない。

過去のストーリしか繰り返せない人に政を任せてしまうと、未来はまたその繰り返し。これからの私たちの新しいストーリーは、「私たち一人ひとりが全体の一部で在ること」を認識している人たちと共に作っていく。そう、すなわち、私たち意識ある生き方を実践していくことで、社会は波及効果で変わっていく。そしてこれからは一段階浮上した意識で観れる人が、ますます必要とされていきます。

政治は、私たちが全体でより善く健やかに成長していこうとする意識を実現しやすくする制度を作る場で、これからの政治家そんなことがわかる賢い人たちでしょう。

ここまでこんだけ話して、結局政治にも政治家にも興味はない。国や宗教という概念があるうちは、国同志の利権争いや宗教戦争はなくならないし、そもそも「地球世界の二極」は人間に与えられた最も難しい学習教材なのでしょう。みんな平等に与えられたこの奇跡的な生命と、緑と水の惑星地球を大切にできないんだったら、地球が生まれた時のように、一瞬で爆発してなくなってしまうかもね。(なんちゃって〜)だけどそれをしないで見守ってくれる生命の根源存在は、本当に偉大です。



さあさあ、今日も土壌に触って、苗植えと収穫!

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地上の楽園【オーストラリア大陸9000キロの旅】8 [旅・キャンプ]

この記事は、アルフレードを探して【オーストラリア大陸9000キロの旅】7の続きです。


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ポートマクアリーで突然現れた彼女の依頼に対して、私たちの選択権はなさげ、それに加えてなんて適当なナビ、などと理屈が脳の表面を歩いていくのを観察しながら、彼女がコミュニティの名前を口にした途端、私の心はつかまれました。彼女がなぜ今私たちの目の前にいるのか、なぜ私たちにそのことを託したのか、理由はわかりませんが、直感でその場所が行くべきところだと感じました。お隣のスチュアートを見ると、普段は表情を外に出さない彼までも、この時ばかりは目はキッラキラ、ハートなぞは身体からとびだしていました。

こんなに強く惹かれる理由??私たちには話し合う必要なく、子鴨のDLDと彼女にさよならを言ってハナミちゃんに戻り北へ向かいました。私たちの旅で最初の真夏日で、休憩を挟んでもエンジンは燃えるように熱く、しかしスチュアートの心も同じように熱く、私も待ちきれない思いでした。この日、ハナミちゃんは初めて6時間走りました。


未舗装の道路は、美しい天然ユーカリの森を走っていました。本当にこの道なのだろうかと私の心に一抹の不安がよぎる横で、スチュアートはまっすぐに前を向いて、まるで嗅覚を頼っているかのように前方を見つめて運転していました。天然林の間を20分ほど過ぎたところに、彼女が指示したように私有地ゲートがありました。

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そこは、国立公園と境界線がないようにみえるそれはそれは美しい緑の楽園。スチュアートはキャンパーが停車できるエリアを嗅ぎつけ、ハナミちゃんを停めました。見た目にも清々しい空気、その緑の空気を呼吸するだけで、身体の内側から健康になれるような気がしました。


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ワクワクしながらこの地にはじめて足をおろした瞬間...これまでの人生で経験したことのない安心感に一瞬で満たされました。心からの安堵感。なにもかもが然るべき状態にある、すべて大丈夫だという究極の安心感。それと同時に降りてきた直感は、「もしも子どもができるなら、産むなら、育てるなら、このような場所でしかない。」なんというか、空気のなかに「希望」が漂っていている。そして思い出しました、「あぁ、真反対の空気感を知っている。これは、あの空気感と対極にあるものなのだ。」


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旅してはじめて6時間の距離を移動したという達成感や、目的地へ辿り着いた安心感といえばそうなのです。キャンパーバンの助手席はエンジンの上にあるので、バンから降りた時の脱熱感と脱力感といったら!...なのですが、この安心感はそれだけではありません。この私有地が、北西南と広大なユーカリの天然林に囲まれ、さらに東側は白砂のプライベートビーチであること。それに加え、各村に車が入ることができず、もちろん電磁波などまったく飛んでいないこと。以前に住んでいた南オーストラリア州のエコビレッジが比較対象にならないほど、何かまったく異質のものが存在しています。この空気感と比較できる場所が思いつかない。磁場の強さはニューメキシコ州に似ているけれど、強く温かい抱擁感はハワイ島キラウエアにあるような感じ。真裸の土地でありながら、完全に護られた感覚。


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コミュニティの面積は淡路島より大きく、10程ある村全体に180人ほどが住んでいます。世界地図の縮小版のような民族構成。コミュニティの中心部には、ホール、カフェ、キッチンとスクールがあります。村はそこから東西南北へと、森、丘、湖、渓谷や竹林をはさんで広がっています。村のほとんどの場所は芝生、靴が必要なことは多くありません。ケモノ道には野生に育った野菜や果物がたわわと鳴っていて、人や植物だけでなく、野生のディンゴや七面鳥、全長1メートル以上のオオトカゲやヘビは人と同じく健やかに暮らしており、野鳥においては希少種が非常に多く生息していることも知られています。


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中心地から数分のところ、少し離れた森の中に大きな瞑想堂があります。スチュアートも私も、時間があればよくそこに坐りました。瞑想しているうち、この満ちあふれる希望感は祈りから生まれているものとわかりました。実際、過去30年で近隣が自然災害にあった時も、この土地はほとんど被害がなかったそうです。人間が必要以上にあれこれと手を加えていない緑と木が豊にある。原生林は天と地へと伸び、深い根が支える強い地盤と、そして背丈順に育つ各種の植物、その足下で養われる豊潤な土壌とバクテリア。海からの風、森の上空の大気圏、降雨量など、きっと完全なバランスがとれているのだと思います。それに加えて村人たちの祈り。保たれた自然調和と祈りと、自然災害の少なさとが関係しているのは間違いなさそうです。


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《村人たちが建てた瞑想ホール》


自然災害の発生を恐れ、備え、バリケードや防波堤などの災害対策を急ぐ土地がある一方で、このような土地は自然環境が自ら然るべき状態であるからこそ、自然災害が起こりにくい。もちろん、起こる時は起こるでしょう。しかし、ここに住む村人は、ワイルド=野生が何たるかを知っています。災害であろうと豊富な収穫であろうと、自然がもたらすものは見えるものと見えざるものの因果関係の結果であり、自然災害が訪れて失うものがあっても、それはまた創りはぐくむ輪の一環であることを知っています。自然界は、人間の介入がなくとも自ら生命を養い育てることができますが、人間が愛をもってその生長を見守ることができれば、私たちに必要なものの多くは、もうすでに自然界に存在しているように感じます。


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《火が起こせる時には起し、火の神様に祈ることもしばしば》


なにか不自然な方法で、急激に自然の状態が壊されたとき、ひずみが生じ、そこから総全体の調和をもちなおす流れで自然災害が起こるのでは、と私は感じています。私たちが仕事や家庭や人間関係の中で、なにかが不自然で、無理なものがあるのを、わかっていながら何もないふりをして経験する時、私たちは内側に小さくともひずみが存在していることを感じとっています。この無理なひずみは、私だけでなく相手も感じていて、家庭で、電車内で、社内で、街全体で感じているとしたら、この意識の集合体は、いずれ見えるものとして顕在化します。例えばそれは、ひとつの人生を揺らがせる病や事故という姿であったり、また広く全体を一度に揺さぶる際には噴火や地震、パンデミックな現象などという姿であったり...。


自然災害が起こることを予測しているのであれば備えることは必至でしょう。でもちょっと待ってこの文章→「自然災害から身を守って生きるために、備えて暮らす。」この思考の裏側には、「自然災害は起こる。危険にさらされる可能性がある、備えておかなくては生き残れないかもしれない」という意識が隠れています。ここでもしも災害への恐怖がある場合は、「恐ろしい自然災害が起こる」意識をすでにプロジェクト(心から外の世界へ映し出)しています。

備えることは大切なことですが、怖れることなく備えて暮らせる方法など、あるのでしょうか?あります。それはまず、一人の人間の、ひとつの人生の中に、自然災害が起こらない生き方を目指すところからです。慢性的に呼吸や消化困難、神経(神の経路)の痛み、涙や鼻水が止まらない、月経やホルモンの分泌がうまくいかない、など。これらは人間胎内の自然災害です。これらの慢性的なアンバランスの調整を、ひとりひとりが目指しはじめることが、自然災害が起こらない社会への第一歩です。怖れずに、前を向いて、ポジティブに、少しずつ、微調整。

短期的でお金か他人任せの解決法は、功を奏しているでしょうか?逆に、一人ひとりが自らの心に嘘とひずみを持たない暮らし方を実践しはじめることが、結果的に、最も効率的で確実な方法のように写ります。このような生き方は、今あなたが過ごしている場所からは全く想像がつかないものだと思いますが、実際ここにはその暮らし方が存在しているのです。大きな子どもが、小さな子どもと動物と植物と、オープンで健やかに暮らす意識をもちなおす時、その健やかで思いやりと愛がある意識の集合体が調和ある人間の世界を創造する。...村を走り回る子どもたちと、その親の生きる姿を眺めていると、そんな細胞の記憶が目覚めてきます。


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《火に祈りを任せる。火は空気を癒し、私たちと先祖の魂を癒す》


誕生以来、このコミュニティ内の土地を、誰も所有したことがありません。(土地を「所有する」という概念はなく、「共有する」もの※過去記事へどうぞ)村人は全体の一部を構成する「メンバー」と呼ばれます。お金を払って一区画の土地を所有することでは、村人にはなれないというわけです。メンバーになりたい場合は、村の委員会においてたいてい一年以上にわたり審査が行われます。しかもこの審査は、不動産屋にメールで出す書類などというものではなく、実際にコミュニティに住むことで行われます。暮らし方や哲学を実際に理解し、経験し、他の村人たちと共存して住むことができるかを村人全体と見定めます。お互いにフィーリングが合えばそのまま定住し、合わなければ自然とそのメンバーは候補からおります。ほとんどの場合、円満に村から次の場所へと移動していくそうです。


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《とある村。》


現在ここに暮らしている人は、何かの縁でスムーズに村に入り、少しの工夫で村に落ち着きはや数十年経ったという人がほとんど。どうしても住みたいと努力する者も多くいるそうですが、どれだけ努力しても入れないものは入れない。みんな「審査しているのは委員会ではなく、実は母なる地球」(だから弾かれる人はものすごくわかりやすい方法で弾かれる)と言っています。2015年の時点で、新規メンバーの受け入れは対外的にクローズしており、滞在する際には、村人からの「招待」がないと入れないことになりました。


今回の旅のハイライトのひとつと言えば間違いなくここです。その内容は後日書きますが、各名称や地理等の詳しいことには、そっとしておくこととします。この土地独特の魅惑的な空気感に魅了され、お金目当ての不動産業者が札束をちらつかせることももちろんあるそうです。そもそも、ここに住む村人は、自然美をお金に換えるような人種ではありませんが、以前にこの土地を買い取って森を伐採し、ゴルフリゾートをつくるという大きなプロジェクトが独断的にほぼ決まりかけたのだそうです。一度失われてしまった自然環境を、同じ状態に取り戻すことがどれほど難しいかをわかっていない金の亡者!と村人と周辺住人が猛烈強烈に反対を訴え(この反対は、自然界や動物界もサポートしたそう)、自然林と、美ら海と、そこに存在する人々の暮らし守り抜いたのだそうです。これは村全体でもはや伝説的ストーリーとして伝えられています。ちなみにこの業者は日本人だったそうです[ふらふら]



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もうこんなに記事が長いのに、アルフレードに出会ってないじゃないか!とご心配の方もいらっしゃるかと思いますが、もう終わりです。なぜなら、こんなだだっぴろいコミュニティで探す必要もなく、一番はじめに出会った村人がアルフレードだったのでした。ドラマもなにもない。天からのメッセージはいつもストレート。開いたハートでまっすぐに受け止めると、運命の扉が次々と開いていくものです。

さっそくこの晩、私たちはラテン村のフィエスタに招かれ、楽しいひとときを過ごしました。ちなみにアルフレードは、私たちを導いてくれた女性のことをほとんど覚えておらず、伝えたメッセージもまるで興味がない様子。ちょっとだけ気になって出身国を聞いてみたら、ウルグアイ、と。彼じゃないんだね。

そろそろペルーがやってくるかな?
シリーズ9【シンクロする旅】へと続きます。



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《スペイン人による本場スペインのパエリャが食べられる!》


アルフレードを訪ねて【オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ】7 [旅・キャンプ]

この度、旅のルートを説明したく、オーストラリアの地図をご用意いたしました。

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オーストラリア大陸の南側の、真ん中のちょこっと右側にAdelaide=アデレードがあります。旅の出発地。それから、視線を右にずらして(首都Canberra=の上に)Sydney=シドニーがあります。シドニーの北に、New Castle=ニューキャッスルとPort Macquarie=ポートマクアリーが見えます。今日のお話は、ポートマクアリーでの一件。


ちなみに、アデレードからこれまでクネクネと移動してきましたが、移動距離は日本列島でいう、北海道から関西近くまでです。(2センチくらいしか移動してないのに、オーストラリアほんとにおおきい!)  そして、今回の旅の北端は、年始1月を過ごしたQLDクイーンズランド州のMalany=マレーニー(Sunshine Coast=サンシャインコーストの内陸で、Brisbane=ブリスベンのBがあるあたり)。前記事でふれたDaintree National Forest=デイントゥリー国立公園は、東海岸の一番上の都市Cairns=ケアンズよりさらに北西。そこまで行くと、日本列島3往復くらいかな?


さて、今日は「北」と「南」の経済発展の話はお休みで、【オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ】7。ご縁あってアルフレードを探しに行くことになりました。


私たちが目指す先は、バイロン・シャイア(行政区)。十数年前に、オーストラリアでワーキングホリデーをした姉が、マラムビンビとバイロンのことを話してくれたことがありました。内容は覚えていないけれど、姉の話し方から伝わった目が覚めるような感覚を、鮮明に覚えていました。次の目的地は、バイロンに決定。そこまでは、海岸線に沿ったルートを北上します。

このあたりを旅していたのは12月。南半球の春ですが、南オーストラリア州は、朝晩はもちろん、日中もまだ羽織が手放せない日々が続いていました。ひと月前に通ってきたビクトリア州の森は、肌寒いけれど春の足音が聞こえるかなというくらい。冬から春へと季節を早足で進めて、東海岸についた途端、いきなり夏〜!

東海岸の気候が、南オーストラリア州のとは違うとは聞いていましたが、まるで違う。サブ・トロピカルな気候で椰子の木もターコイズブルーの海も、オーストラリアの旅行パンフレット通り(笑)。8ヶ月ぶりの海。私たちは心から嬉しくて最初に着いたビーチで、すぐ水着に着替えて東海岸の海に飛び込み、はじめましての喜びを伝えました[ぴかぴか(新しい)]

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オーストラリアには、無料で泊まれる場所がたくさんあり、それは国立公園内の海や森なども含みます。私たちは東海岸に着いてからは、できる限り海岸沿いに停まり、ハナミちゃんのドアを開けっ放しにして、波音を聞きながら眠りました。


その翌日。引き続き北へ向かう道中、それは、ポート・マクアリーで起こりました。通り過ぎる予定だった町ですが、ハナミちゃんの様子からしてこれは休ませなくてはと感じ、「左折!」を指揮。ハイウェイを降り、入りこんだ比較的小さな町。公園や芝生を探して少し車を走らせていると、小さな池とその周りにバードサンクチュアリを見つけ、そこにハナミちゃんを停めました。

ピクニックシートを敷いて、サラダサンドイッチをつくって、ほっと一息ついて、横にゴロンしようとしたちょうどその時。突然、靴箱を抱えてこちらへ突進してくる女性。公園にはちらほらと人影があるだけで、間違いなく私たちに向かってきています。彼女は、靴箱を私に渡して、「ちょっと見ておいてくれる?行かないといけないから、30分くらいで戻るから!」と言って、走り去りました。

OKの言葉も聞かずに彼女は行ってしまいました。スチュと顔を合わせてなんだろうね、と笑って靴箱を見てみると、いくつもの穴があり、とても軽い。なんだかわからないけど、とにかく開けてみると、、、小さな鴨の赤ちゃん♡

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掌にあがってくるので、可愛いね〜と言ってなでていると、鴨の赤ちゃんはすやすやと眠ってしまいました。目が覚めるとちょこちょこと、たどたどしい歩みで、こぼれていた黒胡麻を食べていました。代わりばんこで抱っこしていると、さっきの女性が戻ってきました。

「ありがとうね!」と笑顔で爽やかに。この赤ちゃん鴨は、彼女の家(ファーム)の敷地内に迷い込んだもので、お母さん鴨がいなくて鳴いていたのを保護したということ。ファームには蛇がいるので、お母さん鴨と兄弟鴨は蛇に食べられてしまったと思う、と話していました。

今や彼女の名前は覚えていませんが、鴨の名前はDLD。ダブル・ラック・ダックの略。蛇に食べられず、保護されたことから、幸運が二度訪れた鴨、という意味。

偶然ってほんとにあるのでしょうね。これもシンクロニシティ。旅で出会う人たちとの会話をいつも大切にしていますが、然るべき理由で出会うのですね。今回のそれは私たちの旅の行き先だけでなく、人生の方角も変えるような出会いで、、、もはや、わかりやすすぎる天からの声でした。


「このまま北に行くとね、ハイウェイから右折できるの、大きな国立公園のあたりで。右折したらそこからは未舗装道路。しばらく行くと、道が二手に別れるところがあって、どちらに行っても同じだけど、あなた達のバンなら左の道をいったほうがいいわ。ひたすら森の中をいくと、私有地の敷地へ入るゲートが見えてくるから。そのまま入って、いちばん最初に見えてくる右側の家。アルフレードを訪ねて、伝えて欲しいの・・・。」


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すごく長くなりそうなので、今日はこのあたり終わります。さっそく次、↓
オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ8「地上の楽園」へご招待いたします[ぴかぴか(新しい)]




北(都会)と南(島)、ふたつの生き方【オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ】6 [旅・キャンプ]

この記事は、オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ5【ペルーに飛ぶ?】の続きです。


言い忘れていたのですが、バンの名前はハナミと言います。女性です。通常ハナミちゃんと呼んでいます。姪っ子の2人の名前を足して、日本風にしたとも言えますが、奇遇にもナンバープレートが873ということもあります(姪っ子ちゃんから「もーっ」てツッこまれそう)


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《バンなどの住める車両は、私たちの巣をつくるので、女性性で呼ばれることが多いです》


さて、シドニーでは、親友宅前の路上にハナミちゃんを停め、日中は彼女たちが最近引っ越したモダンな鉄筋の家の中で過ごしました。というか、私は何でも揃った快適なキッチンに立ち、健康な食事、スムージーとデザートを提供する健康食レストランの(いつの間にか、やっぱり)シェフと化していました。


最近ママになった親友は、太平洋に囲まれたポリネシア出身。中国から移住したおばあちゃんが開いた海辺のベーカリーで、毎日焼ける世界一美味しいパンを食べ、ターコイズブルーの海で育ちました。パパはお隣ミクロネシアに位置するフィジー生まれ。両島ともに美味しい空気、緑濃い森、そして生きた水があふれる太平洋の臍。美しい言語と文化を今も継承している地域。2人とも小さい頃から大家族に囲まれ育ち、学生時代にニュージーランドへ移住。結婚した2人は、より快適な暮らしを目指して金融業界で働き、オーストラリアの首都に移り住みました。

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(サモア政府観光局より)

サモアとフィジーで今世界中の人が欲している「有機農業」や「コミュニティの暮らし」があるのを、2人とも当然知っています。美味しい野生の野菜や、カカオ、ココナッツと、彼らが食べて育った馴染みの自然の豊かさが十分にある。しかし、結婚後も、彼女たちの夢を叶えるために島へは戻らず、シドニーで核家族となりました。

パパは、数年前に手術で悪性ガンを摘出後に、抗がん剤治療を受けガンを克服。その後は再発を防ぐために中国に通い、漢方と食餌治療で健康を維持しています。ガンを克服した後に祝福を受けた男の子は、生後数ヶ月で内臓の大手術を受け、今も病院へ駆け込むことがあり、0歳で各種のサプリメントを服用しています。ママも長年食事治療を続けながら、同じくナチュロパスを頼って健康を維持しています。海が好きな小さな僕のために、自然に近いところに住みたいけれど、サモアやフィジーにはオーストラリアのように緊急医療体制が整っていないので、シドニーを離れるわけにはいかない。そして、今の生活を支えるためには、2人とも働かなくてはならない。故郷の生活には戻れない...。これは、現代核家族ならよくある風景といえるかもしれません。よくある風景...


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今回、東京の数十分の一のスケールにすぎないシドニーに入った途端、私の身体はあらゆるシグナルや電磁波を敏感に感じとりました。巨大なショッピングセンターでは、以前以上にめまいと耳鳴りが激しくなり、スチュアートにどの場所で電磁波が強いかをいちいち説明しながら早足で出口へと向かいました。

大自然の中、土の上で暮らすとき、私たちが意識を持って訓練さえすれば、誰でも自然界とコミュニケーションができるようになります。雲の動きや風の音、雨の匂いや温度の変化を通して、雨の到着時間や、苗植えや収穫のタイミングが少しずつ感覚でわかるようになります。それは、自然環境と穏やかな心が同調し、自然界が運んでくるメッセージを心が感じ易くなるからです。五感以上の感覚も鋭くなります。

少なくとも今の私の経験からですが、同じことを都会でするのは難しいでしょう、些細な心の声を感じ取るには障害が多すぎるからです。あらゆる機器から出る電磁波だけではなく、自然からかけ離れた環境と、大勢の人たちの間にいることも関係していると思います。このことを親友ママに説明すると、わかるけど、わからない。あまり腑に落ちない様子で、なんだか憂いているようにも感じられました。よりよい暮らし、年収とキャリアを求めて働く者にとって、毎日働けることは最低基準なので、ショッピングモールでめまいがするようになったなんて、と思ったのかもしれません。

経済(行政)の世界では一般的に「経済的発展途上国」と呼ばれる国に生まれ、より便利で豊かな物質環境を求めて生きてきた彼女と旦那さん。目的地だったシドニーに着いた今、過去の島での暮らし方のネガティブな記憶に癒着した恐怖、不信感が強く、その環境に戻ることが怖いと感じています。

一方、「経済的先進国」と呼ばれる国で、戦後の急成長後に産まれ物質的な豊かさを知っている私。東京にいた頃は、馴染んだ意識の外側の世界、つまり、常に物質や文化や情報に溢れていなく、お金を払うことなく「幸せ」が得られる暮らしを想像することができず、親友と同様に、馴染みのない環境(世界)に対して怖さと不信感を持っていました。心の奥底では、日々の生活(仕事や恋愛や人間関係)を通して「卒業したいのにまた再演してしまう困ったドラマ」を密かに繰り返したいと願い、そして無意識にドラマを生きていました。私も、親友も、同じです。

怖さを落とすことを決意し、瞑想を続けることで、狭い視野と固定観念を飛び越えることが可能です。さらに在りたい自分の姿に近づけます。どんな生き方であっても、その生き方からしか成長できないものです。



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今の地球人には、性別の違い、肌の色の違いや、言語の違いがあり、それを超えてひとつの人類、ひとつの地球であることを経験していますが、そして今、また大きな違いがクリアに見えるように感じます。ふたつの異なる暮らし方です。



物質を得るため、消費するために、労働してお金をつくることが中心の暮らし




森と水と空気を大切にしながら、野菜を育て、共有することが中心の暮らし





前者は、産業革命後に急発展してきた現代世界の姿、そこで生きる人たちの生き方。経済学では「北」などと呼ばれます。都市部で生きる人たちは、主にこの生き方をしています。そして、グローバル発展の元で、暮らしを支えることができなくなった農林水産業従事者や、メディアを通して漠然とした憧れを持つ若者たちは、「北」へと移動します。

後者は、数千(万)年前から地球上に存在した暮らし方で、今も世界の一部で(例えばブータンや南米のジャングルの奥深く)か細いながらも続く、厳しい自然を尊び、自然共生する生き方。「南」などと呼ばれています。現在、インド、ロシアやキューバなどの国々で農業の在り方が見直され、これまで以上に多くの人々が、都会での暮らしから「南」へと戻ってきています。


ほんの小さなことです、例えば。野菜を育てることはとても簡単で、それがもたらすものはとおんでもなく大きなものです。手足が土に触れるとき、私たちはすでに土のバクテリアにより癒されています。野菜やハーブそのものは薬です。太陽光と月光と雨を浴び、身体全体で土を盛り上げて地上へ芽を出し、力強く根を伸ばし、私たち人間のために喜んで育つ植物たちは、人間に与えられた最も効果的な薬草です。やがて果実を実らせ、花が種となり、私たちに滞ることなく豊かさを運んでくれる。種。私たちの内側にもある種は発芽し、根をのばし、天へと成長するようプログラムされています。水も同じ、空気も同じ。私たちの住む地球には、人間が健康に生きていくために必要なものがすでに揃っているのです。


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《無堆肥、無肥料で、こんなにもたわわに実るみかんの木》


私たちは、頭では知っています。もともと健やかなる地球の自然の在り方の、バランスを維持させることも崩すことができるのも、人間だということ。そして、個々のエゴが暴走してマスに拡大して、そのバランスが完全に失われる時代も経験して知っています。個人レベルでは、物質的な生活環境を変えることが、馴染みある習慣や物事に対する考え方のシフトに繋がることも、わかっているでしょう。だからこそ、なかなか動けない。そうなんです、きっと私たちみんな、うすうすとわかっているのですね、行くべき方向を。人生の長さは本人にもわかりませんが、今の段階で、長期的に健康を維持するにはどちらの環境が貢献するかは、明らかのように見えます。


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親友と私は、学生時代から会うといつも、より善い生き方とは、人生の意味やスピリチュアリティについて話しあい、最近は瞑想方法を伝授したこともありました。

私は決めたらぜったいにやる方で、逆にそれで身体を壊すことがあるほど。私にとって、それがこの人生の今に於いて観察すべき(意識すべき)課題。その内側(外側もしくは向こう側)に、私の姿が見えます。

一方で彼女は、瞑想をしてライフスタイルも変えたいと長年言いつつも、なかなか実践できずにいる。これは、彼女の人生で観察すべき課題。その内側(外側もしくは向こう側)に、彼女の姿が在ります。

どこにいても、意識すれば見えてくる人生。どこに住もうが、何をしていようが、善い、悪いなど何もない。ただ、観て、感じ、行動する。それだけ。シドニーでの彼女との再会は、やはりいつも通り、深い意味をもたらしました。でも、もうシドニーには行きません。次は、彼女が、私たちの住む緑の暮らしを訪ねる番です。

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《ただ、土に触れるだけ。それは大きな癒しです》


次は、オーストラリア大陸9000キロの旅シリーズ7です。


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